人気再燃中!異国情緒あふれる、“マクラメ(装飾編み)”の世界に酔いしれよう。「baytree」

1940年代、アメリカ西海岸でヒッピーを中心に大流行した「マクラメ」。アラビア語のmacrame(ムカラム)が変化した言葉で、中世の時代にイスラム文化圏でラクダの鞍や袋に付けられた飾り房がルーツと言われています。

その後、アラビア人の手によって、ヨーロッパ各地に伝わり、今、そして未来へと受け継がれるマクラメ。今回は、鵠沼海岸でその伝統編みを継承し、インテリアやアクセサリーなどを創り出す「baytree」主宰・渡邉奈緒子さんに、お話を伺いました。

1本の糸や紐から生み出される、繊細で優美なデザイン。

「マクラメの魅力は、編み方の組み合わせでさまざまな模様が楽しめること。インテリアからアクセサリーまで、色々なアイテムを作ることができます。」と言うのは、「baytree」主宰の渡邉さん。

渡邉さんは、ネットショップ「BASE」や「minnne」で、マクラメで編み上げたプラントハンガーやタペストリーなどを販売。5月20日には、鎌倉海浜公園で行われた『鎌人いち場』に出店するなど、活動の幅を広げています。

グラフィックデザイナーが追求する、“シンプル”。

以前は、グラフィックデザイナーとしてデザイン会社に勤め、学校案内や商品パッケージなどを手掛けていた渡邉さん。「さまざまなデザインをしてきましたが、得意とするのは、“シンプル”なものです。」と言います。

プラントハンガーやタペストリーはもちろん、アクセサリー、キーホルダーもあえて単色に。その理由を「主役である“人”や”植物”を引き立たせたい」と語り、グラフィックデザイナーならではの強いこだわりが感じられます。

大好きな植物に囲まれて楽しむ子育て。

「マクラメは簡単な作業の繰り返しなので、子どもでも楽しむことができます。」と言う渡邊さんは、現在二児の母。11年前、環境が良く、子育てしやすい鵠沼海岸に移住してきたそうです。ブランド名の「baytree」は、ハワイ語で入り江(BAY)と月桂樹(TREE)を合わせたもので、お子さんの名前に由来しているのだとか。

「植物が大好きで、子どもたちが摘んできた花を飾ったり、ドライフラワーにすることも。マクラメをはじめたキッカケは、3年前、植物のお店で出会ったプラントハンガーとの出会いから。」と言います。いつかはお花や植物を取り扱うお店でbaytreeの商品を飾ったり、販売することが夢なのだとか。

一編み一編み、心を込めて。今も昔も変わらぬ想い。

数多くの洗練された作品が並ぶ、渡邉さんのリビング(兼工房)。広いウッドデッキ側から差し込む、あたたかな日差しが、マクラメをより美しく際立てていました。

「これからもゆっくり丁寧に、一編み一編み心を込めて作っていきたい。」と言う、渡邉さん。距離や時代を超えて、さまざまな国の人や文化と融合し、受け継がれてきたマクラメ。「人、動物、物、空間をより美しく」。今も昔も、作り手の想いは変わらないでしょう。

何気ない日常の中に、異国情緒を感じる「baytree」のインテリアやアクセサリーを。太古の昔から伝わるマクラメの物語やロマンに想いを馳せてみませんか。

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