縁起物が集う“八座目のカルチャースポット”、鎌倉・小町通りの一角に誕生。

鎌倉駅から鶴岡八幡宮まで延びる小町通りは国内外から多くの人々が訪れるストリートで、一年を通して賑わいを見せています。そして、この一角に新しくオープンしたのが「鎌倉八座」。鎌倉を中心に神奈川の各地から工芸品やオリジナルアイテムを取り揃え、所狭しとラインナップされています。

古都・鎌倉で商いを始めて90年、「シンプルでモダンな和と洋のスタイル」を提案する「せいた」、地域観光とものづくりに新たなつながりをつくる中川政七商店の「日本市プロジェクト」のふたつが手を組んでオープンした“八座目のカルチャースポット”。その様子をご紹介しましょう。

材木座」という地名に名残がありますが、鎌倉にはかつて「鎌倉七座」というものがありました。「座」とは地域の商工業者が結成した組合で、7つの分野で存在したことから鎌倉七座と呼ばれています。これにあやかって名付けられた鎌倉八座は、鎌倉を中心とした神奈川の各地から集められた八百万の工芸品や食材の数々、そして縁起物を取り揃える“8つ目の座”となります。

幸運の象徴としても親しまれている鳩、招き猫やダルマといったおなじみの面々をはじめ、長谷の大仏にインスピレーションを得たものや、湘南らしくサーフボードに乗っていたりと、ユニークかつユーモラスな一品もございます。

また、平塚の相和プリントによる伝統技法・手捺染を用いたグッズや、鎌倉の人気ケーキ店「POMPON CAKES BLVD.(ポンポンケークス・ブールバード)」とのコラボ商品、そして北鎌倉の「ベルタイム珈琲」と共同開発した「ハニカムコーヒー」なども並んでいます。編集部Sがコーヒーを試飲したところ、スッキリとした味わいで飲みやすい印象を受けました。

古くは幕府が所在し、芥川龍之介、川端康成、横溝正史など“鎌倉文士”と呼ばれる数々の文豪たちにも愛され、今日もさまざまなカルチャーが交差する文化の街・鎌倉。藍色の看板を掲げる鎌倉八座は、そんな街の色を描き出しているといえます。

週末のお出かけや小旅行、あるいはロングステイの締めくくりに。湘南みやげを揃えるにはピッタリですので、プランに組み入れてみてはいかがでしょうか。

  • ▲ 鎌倉が舞台の漫画「オチビサン」(作:安野モヨコ)コラボグッズが手に入る実店舗はここだけ

  • ▲ 内装も手掛けた湘南在住の藍染ユニット「Litmus(リトマス)」による藍染めグッズも

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