ひとつ屋根の下にカフェとサロン。「and K」でほっこりする時間を。

「仲良しな友達の家に、家族で遊びに行く感覚で」。ひとつ屋根の下でカフェとサロンを営む素敵なご夫婦が描いたビジョンは瞬く間に現実のものとなり、そしてお店の雰囲気は想像以上の温もりに包まれていました。

人と人のつながりが広がる場を提供することにこの上ない喜びを感じるKoichiさんとKanaさん。朗らかな2人が開いたこのお店「and K」は、ご夫婦の人柄をそのまま映し出したかのような空間となっています。

お店の名前にある“K”は、お店を営む家族3人のイニシャルからとったもの。そして、3人とお客様のつながりを大切にしたいという想いを込めて“and”が付けられています。湘南に居心地の良さを感じるKoichiさんは、「お店もそうですが、オープンと同時期に生まれた息子のKeitoの成長も、ご近所の方々に見守られている感じがします」と語っていました。

閑静な住宅地に佇む、“お家イタリアン”。

八部球場の近くにお店を構える「and K」の外観はまさに一軒家そのもの。それもそのはず、このお店はオーナー夫婦のKoichiさんとKanaさん、そして“看板ボーイ”ことKeitoくんの3人家族が暮らす住まいでもあるからです。引地川に架かる作橋の近くにあるのですが、近くにお住まいの方なら「三角公園の近くだよ」と言われればピンとくるのでは。

and Kには2つの空間がありますが、まずはカフェからご紹介します。横浜のレストランで店長を務めた経験もあるKoichiさんがお客様に振る舞うのは、日々の食卓でも馴染みのある品目を中心に扱うイタリア料理。「うちは“お家イタリアン”です」という言葉通り、ついつい長居したくなっちゃうアットホームな雰囲気がみなさまを迎えます。

  • ▲ 横浜で経験を積んだKoichiさん。笑顔が似合う素敵なシェフです

手づくりにこだわったメニュー。シェフのオススメは…

今回はランチメニューをいただきました。ランチはパスタを含むコースになっており、自家製フォッカッチャとサラダに飲み物、そしてお好みでデザートが付いてきます。飲み物のコーヒーは辻堂にある「27 Coffee Roasters」で豆を仕入れ、エスプレッソマシンで淹れた一杯となっています。

 

パスタは4〜5種類が用意されていますが、中でもKoichiさんが推すのは「自家製ミートソースとポーチドエッグ」。歯応えのある手打ちのパスタに素材の味が生きたミートソースが絡み合う一品となっていますが、さらに美味しくいただくにはポーチドエッグを溶くのがポイントなのだそう。実際に溶いて口に運んでみたところ、卵のマイルドさが加わって、味に一層深みが増しました。

また、and Kでは自家製のプリンもお召し上がりになれます。藤沢の養鶏場で採れた卵を使用しているこのプリンは、ワンスプーンで口の中に広がっていく絶妙な甘さが特徴的。もちろんKoichiさんのお手製です。取り扱いは土日祝のみ、また数量限定となっていますが、筆者は個人的にオススメしたい一品です。

  • ▲ koichiさんイチオシ!「自家製ミートソースとポーチドエッグ」(手前)

  • ▲ 自家製プリン「and P」は素材にもこだわった一品

夜は彩りのワンプレート。“お家バル”で愉しいワインを。

夜になると、カフェは“お家バル”へと変身。居心地の良さはそのままに、Koichiさん厳選のワインをたしなむことができます。1杯350円とお手軽なグラスワインはラインナップが毎月変わるそうなので、要チェックですね。

アルコールのお供にパスタを召し上がることもできますが、せっかくですから夜ならではのメニューはいかがでしょうか。お家バルでは「量り売りバル」というメニューが用意されていて、好きな料理を好きなだけ盛り付けられます。「量り売り」の名の通り、料理は100gあたり300円とリーズナブルなので、たらふく食べるも良し、お酒と一緒にちょいとつまむも良しとなっています。

この他にも、Koichiさんにチョイスを委ねる「おまかせバル」など複数のメニューが用意されていますので、ご自身の気分に合わせることも可能。「ぜひ、お友達の家にちょっと飲みに行くような気分で」とKoichiさんがおっしゃるように、程よいユルさの中でゆっくりするのもいいですね。

扉を開けてキレイになろう。完全個室のプライベートサロン。

  • ▲ 大手サロンで長年経験を積んだKanaさんはとっても気さく。おしゃべりも弾みます

さて、and Kにあるのはカフェだけではありません。玄関からもう1枚扉を開けると、その先にはなんとサロンが! ご夫婦の奥様であるKanaさんがスタイリストを務めるこのサロンでは、カットやカラー、パーマといった基本的なメニューをはじめ、アイビューティーやヘッドスパなども用意。

「セットがうまくいかない……」「どういうメイクが合うのかな……」といった小さなお悩みにも、Kanaさんは親身になって、プロフェッショナルならではの視点からのアドバイスを提案することを心掛けているそうです。あるお客様からは「ここまでいろいろと話を聞いてもらったのは初めて!」と、絶賛の言葉をいただいたこともあるんだとか。

スタイリストとお客様の1対1だからこそできる完全プライベートなおもてなしについて、Kanaさんは「一人ひとりに合った美しさを身にまとっていただけたら」と想いを語っています。カフェ同様アットホームな雰囲気が漂う中、大手サロンで10年間勤務したKanaさんだからこそ出来るきめ細やかなお手入れを受けて、みなさんもキレイになりませんか?

「笑顔がつながるような場を」。移住組のご夫婦が語る湘南の魅力とは。

以前は横浜に住んでいたKoichiさんとKanaさん。2人とも海が好きで、湘南が持つ雰囲気にあこがれを抱いていました。そんな2人が移住を考えてから現在の場所に落ち着くまで2年近くかかったそうですが、横浜とは違った人々のつながりの広さと深さを実感した2人は確かな手応えを得ていました。「みんなこれを求めてやってくる」と、Koichiさんは湘南の魅力に“居心地の良いあたたかさ”を挙げています。

「つながりのきっかけを作る橋渡し的な存在としてみなさんを支えているつもりが、むしろ僕らがみなさんに支えられているんです」と語るKoichiさん。オープン当初に抱いていた不安もすっかりなくなったようです。

人と人のつながりについて、Koichiさんはひとつ面白いエピソードを紹介してくださいました。ある日、カフェに2組のお客様が来店していたときのこと。そのうち片方のお客様がもう片方のお客様を見て、「見覚えがあるなぁ……」と思い声を掛けました。すると、なんと2人は知り合い同士! お互いand Kに来るということを知らずに訪れていたのでした。それから2人は仲良く食事の時間を共にしたそう。

現在のand Kの形である「カフェとサロンと家族の住空間をひとつに」という考えは、初めから頭の中にあったといいます。住まいだけでは味わえない多くのふれあいやつながりを求めて、KoichiさんとKanaさん夫妻はこのスタイルにこだわりを持っていました。それぞれが持つスキルで人々をもてなし、人と人とのネットワークが広がって笑顔がつながるような場をつくりたい、と考えていたそうです。

ゆったりとしていて、人と人とのつながりと温もり、そして笑顔があふれる場。そんな湘南の空気感を表したような、居心地の良いand Kでまったりと過ごしてみませんか?

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