茅ヶ崎の穏やかな空気を作品に込めて。心温まるハンドメイド作家「tricot」
湘南・茅ヶ崎でハンドメイド作家として活動している「tricot(トリコット)」は、編み物作家のお母さん、アクセサリー作家の娘さんのお二人によるユニットです。ニットをメインとしたハンドメイド作品たちは、見ているだけでほっこりと温かい気分になれます。今回は娘の恵美子さんにお話を伺いました。
「tricot」の名前の由来
「tricot(トリコット)」の名前の由来は、フランス語で“編み物”を意味する“tricot(トリコ)”から。取り扱っている雑貨の多くがニットで作られており、カラフルなものから落ち着いた色合いの物まで、どの作品も目移りしてしまうほどの可愛さです。
以前から編み物が得意なお母さんが、ニット帽やマフラーなどを制作し、ご自宅にたくさんストックしていました。ニット雑貨の種類が増えていくにつれ、恵美子さんは「この雑貨たちが、欲しいと思っている人の手に渡ったら嬉しい。」と思い始めたのだそうです。
子供から大人まで人気の動物モチーフのマグネット。ニットならではの温かさを感じます
作品制作を始めたきっかけ
一方、編み物やお裁縫の得意なお母さんの影響で、子どもの頃から絵を描いたり物を作ったりするのが好きだったという恵美子さん。自分自身でアクセサリーを制作してみようと思ったのは短大生の頃で、当時は既製品のアクセサリーを分解して組み合わせ、自分流にアレンジしていたそうです。「可愛いと思った物同士を組み合わせてアレンジすれば、自分の好きな物が完成する!」という発想のもと、お母さんが制作したニットのパーツにアクセサリー部品を組み合わせ、ご自身で身に着けていたと言います。「最初は自分のためだけに既製品を組み合わせてアクセサリーを作っていたんですが、徐々にイチからアクセサリーを制作して、多くの人の手に渡っていったら嬉しいだろうな、と思うようになりました。」と語る、恵美子さん。
tricotとしての活動
tricotとしての活動を始めたのは、今から6年前。地元茅ヶ崎にて、知り合いのお店のフリーマーケットで作品を販売したのが始まりでした。その後、横浜のハンドメイド作家から声が掛かったのがきっかけとなり、都内での大きなイベントに出展することに。この時に、ハンドメイド作家名「tricot」の名前が付いたのです。
「初めて大きなイベントに出展するし、正直怖い。でもそれ以上に、“やってみたい”という気持ちが強かったんです。この時のイベント出展が、その後への大きな一歩になりました。知らない人たちばかりの世界に入っていくのは勇気が要ることでしたが、これがきっかけで世界が色々と変わっていきました。」と当時の気持ちを話してくれました。
茅ヶ崎での作品販売の様子(写真提供:tricot)
都内でのイベントの様子(写真提供:tricot)
都内でのイベントの様子(写真提供:tricot)
作品を通して繋がりの輪が広がっていく
6年前に勇気を出して出展したイベント以降、東京都内や神奈川県内で出展する機会も大きく増え、現在ではイベントだけでなく中目黒や表参道、恵比寿、埼玉などの美容室や、茅ヶ崎の整体院などにもtricotの作品が並んでいます。ハンドメイドを通して、多くの作家やお店との繋がりが広がっていったのだそう。
美容室でもtricotのヘアアクセサリーに出会うことが出来ます(写真提供:tricot)
店頭での販売が拡大しているtricotですが、地元茅ヶ崎でのイベント出展は委託販売とはまた違い、お客さんをより近くに感じる事ができるのだそうです。「お客さんが目の前で雑貨やアクセサリーを手に取って『可愛い!』と言ってくれたり、アクセサリーを買ってそのまま着けて帰ってくれたり。今も大切に使っているという声を聞いたりする時が、本当に嬉しいですね」。
取材に訪れたのは夏の盛り。透明感溢れる淡い色のアクセサリーが、夏にはぴったり
ニット雑貨だけでなく、季節に合わせたアクセサリーも数多く展開中
地元茅ヶ崎の魅力
生まれも育ちも湘南の恵美子さん。「湘南から出たいと思った事がありません(笑)。ずっと湘南で暮らしたいです。」と、たっぷりの湘南愛! ご結婚後も、もちろんご夫婦で湘南住まいは変わりません。作品の出展やイベントで都内へ行く機会が多くても、茅ヶ崎に帰ってくると「地元に帰ってきた!」という安心感が溢れるのだそう。ハンドメイド作品を販売し始めた場所も、同じく茅ヶ崎。自然が多く、住んでいる人たちの穏やかさや温かさは、まさにtricotの作品の雰囲気にぴったりなのです。
今後は、現在展開しているニット雑貨や樹脂、パールのアクセサリーに加え、刺繍作品や水彩、自宅で栽培したお花のドライフラワーを使用した作品づくりにもチャレンジしていきたいとのこと。季節ごとに魅力的な作品を次々と制作しているtricot。今後の作品展開が本当に楽しみです。ぜひ公式ホームページで作品もチェックしてみて下さいね。
tricot
[ウェブサイト]
http://tricot.workapart.org/
Facebook:@tricot.zakka
Instagram:@emi.tricot
ライター情報
Maai Suzuki
海の側に住みたくて、数年前に故郷を離れ神奈川へ。 晴れた日の江ノ電の窓から眺めるキラキラの海が一番のお気に入りです。 海と、人と、笑顔がとにかく大好き! 思わずワクワクするような情報をお届けできればと思います*
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