ふと、日常に溶け込む場所。鎌倉・御成通りの路地に佇む「THE GOOD GOODIES」。

鎌倉・御成通りから路地を1本入ったところにある「THE GOOD GOODIES(ザ・グッド・グッディーズ)」。ドアを開けたその先には、ストンと心が落ち着くモダンでシックな空間が広がっています。

「日常生活の途中で立ち寄って、気持ちの切り替えができる場所にしたいと思っています」と語る支配人の内野さん。こころ整うパブリックスペースへ、足を踏み入れてみましょう。

こだわりは、お客様のために。

美大で建築や空間デザインを学んでいたこともあり、場所づくりがしたいという想いを持っていた内野さん。大学卒業後に縁あって湘南・鎌倉へやって来ると、現在お店がある場所と出会いました。

鎌倉駅西口を出た先、御成通りの1本脇というちょっぴりディープなスポット。でも「ここだからこそできることがある」と考えて、内野さんは出店を決意しました。

お店は内野さんともう1人で一緒に営んでいて、2人はそれぞれコーヒーとケーキが得意分野。カフェが開きたくて、というよりも、2人の得意なものがカフェに向いていたというほうが近いそうです。

ということで、今回はブレンドコーヒーとコーヒーシフォンのコンビをオーダー。まろやかさと苦味が互いに引き立て合い、それでいてスッキリとした後味に飲みやすさを感じる1杯と、程よい甘さの生クリームが与えるふわふわとした食感のコンビネーションは絶妙です。

オーガニックな素材やコーヒー豆の種類選びはそれぞれポリシーを持っているそうですが、それはあくまでもお客様に良いものをお出しするため。こだわりを売りにするのではなく、あくまでもお客様に素敵なひとときを過ごしていただくためのエッセンスに……とのこと。

十人十色で、何事にもちょうどいい街・鎌倉。

兵庫・西宮の生まれで、大学時代は京都で過ごした内野さん。湘南にやってきてかれこれ7年が経つそうですが、気のいい人々が特に印象的なのだといいます。

「人々もそうだし、お店同士も仲がいいんですよね。ギスギスしすぎていないし、それでいて程よく距離感も保っている。距離感といえば、鎌倉という立地は都心からいい距離感の中にありますね。そして街自体の大きさも、不便さでさえも、何につけてもちょうどいいんですよ」

こと鎌倉に関しては、十人十色な街のムードも好きなポイントのひとつ。いろいろな場所や人々がいるので、どこかにフィットできる余地を持ち合わせているのだそう。

「ここに来る人々は、日常生活の途中でやってきます。ある人は都内への出勤前に、またある人は散策のついでに……というふうに。そうしてやってきた人々の一日をちょっぴり豊かにするために、僕たちは僕たちにできることを提供しています」と内野さん。ここTHE GOOD GOODIESは、まさしくそんな場所のひとつなのです。

 

ニュートラルなコミュニティスペース。それがTHE GOOD GOODIESをはじめた当初のコンセプト。このお店にキャラクターがあるとすれば、それはみなさんを含めた、お店に足を運ぶ一人一人が色を付けてきたもの。これまでも、そしてこれからも、このお店はそうしてこの街とみなさんの日常にに溶け込んでいきます。

肩肘張らず、フラットな気持ちで思い思いの時間を過ごしましょう。「行ってらっしゃい、良い一日を」という心地良いひと声を背に、みなさんの一日が彩られていきますよう。

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