平塚地下道の彩りがパワーアップ!「続・平塚地下道ミュージアム」落成式

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昨年の「平塚地下道ミュージアム」の好評を受け、今年も新たな作品が追加された平塚市駅前地下道。11月3日(土・祝)には「続・平塚地下道ミュージアム」として落成式が行われました。大盛り上がりとなったこのイベントの模様をレポートします。

平塚の街の魅力を高めている「地下道ミュージアム」

落成式は休日を楽しむ人々で賑わう平塚駅北口ラスカ前の広場で行われ、通行する多くの人が足を止めてその様子を見守りました。

実行委員長を務める「GALLERY COOCA」の北澤桃子さんの挨拶から落成式はスタート。「昨年の地下道ミュージアムでは“地下道の様子を見て平塚への移住を決めた”というお話も聞き、アートの持つ力を改めて実感するとともに、非常に嬉しく思いました。今年もそんな出会いが生まれればと願っています」(北澤さん)。続いて、井上純一副市長が登壇。「アートには人をひきつける力があります。アートを取り入れた街づくりを進め、平塚が“選ばれる街”となれれば。」と話しました。

  • 実行委員長を務める「GALLERY COOCA」の北澤さん

  • 平塚市の井上副市長

市内の企業が協賛に加わり、応援態勢がパワーアップ!

昨年度との大きな違いは、今年度から平塚商工会議所に加盟する企業などが協賛に加わった点。会員30事業所が制作費などを協賛し、より街ぐるみでアートを応援する土壌が作られました。挨拶に立った常盤卓嗣会頭は「地下道ミュージアムは確実に平塚のイメージアップに繋がっています。商工会議所としてこれからも応援していきたいと思います。」と語りました。

最後は、アーティストを代表して平塚市内にある「1761studio」の岩崎夏子さんが挨拶。「昨年に続いて参加でき、地下道がどんどん賑やかになっていくのが楽しみです」(岩崎さん)。

  • 平塚商工会議所の常盤会頭

  • 「1761studio」のアーティスト・岩崎さん

作品に込めた思いを、作者本人が解説

挨拶に続き、地下道に新たに設置された6点の新作を前にした作者による作品解説へ。それぞれ作品に込めた想いを作者本人が語ります。今回追加された作品は、大人や子ども、学生、障害のある人、ない人、さまざまな人が参加して制作され、まさに平塚市のスローガン「手をつなぎたくなる街」を具現化しています。

会場には以前七夕まつりの際にお話を伺った、平塚商工会議所スポーツ・文化・まちづくり特別委員会の小林誠さんの姿も。「平塚市と商工会議所で一緒に何か出来ないか、という話になって。そこで、今回の地下道ミュージアムに協賛させていただくことになりました。でもただお金を出すだけじゃつまらない、ということで、横溝さんの作品の中に協賛した事業所を登場させていただくことに。絵に登場させていただいたことで、より一体感が演出できたと思います。これを機に、今後も平塚市と一緒に平塚の街を盛り上げていけたらいいですね。」と話してくれました。

  • 岩崎さんと、岩崎さんが講師を務める高校の美術部部員による作品

  • 協賛した事業所の社屋や社員が登場する横溝さんの作品

観客が参加! 20分のスケッチ大会

作品解説後は、「GALLERY COOCA」の“トモヤテンチョ”をモデルに、観客から参加を募ったスケッチ大会を開催。参加者は木炭を片手に「まずは大きく木炭を動かし全体を捉え、バランスが取れてきたら細かなところへ…」とスケッチの基本を岩崎さんから教わると、“指揮者”に扮したトモヤテンチョを真剣な眼差しで捉え、手を進めていきます。わずか20分間という時間でしたが、それぞれに個性豊かなトモヤテンチョを描き出し、会場は大いに盛り上がりました。

音楽に乗せて、ライブペインティングがスタート!

落成式を締めくくるイベントは、音楽×描画のライブペインティング。DJ TAISONによる音楽で会場が盛り上がる中、アーティストが紹介されました。今年は平塚市在住の洋画家・大和田いずみさんが、松谷冬太さん(ボーカル、ギター)、鈴木一義さん(ギター)、朱雀はるなさん(パーカッション)の演奏に合わせて、「海」をテーマにした絵を制作します。

さらに今回は、ライブペインティングに観客も参加することに。参加者はスケッチブックに「海の生物」を描き、出来上がった絵は切り取って大和田さんの描いた海に貼り付ける、という仕かけ。参加者も真剣な面持ちで筆を進ませます。

観客にかけ声を呼びかけるアップテンポな曲から、静かな曲まで、さまざまな曲調の音楽に合わせ、大和田さんは絵を仕上げていきます。音に合わせて大和田さんが手を動かしたかと思えば、今度は大和田さんの描いた絵からイメージした音を奏でる音楽家たち。刻一刻と表情を変えるキャンバスから、観客も目が離せません。

  • DJ TAISON

  • (左から)鈴木さん、松谷さん、朱雀さん

アーティストと観客が一体となった作品が完成!

ライブペインティングをすること約2時間。ついに作品が完成。アーティスト、ミュージシャン、参加者、観客…空間を共有したすべてが一体となって作り上げた作品となりました。このライブペインティングをもって落成式はフィナーレ。まさに“文化の日”にふさわしい一日となった「続・平塚地下道ミュージアム」落成式でした。

11月19日(月)からは、参加アーティストの大型作品を中心とした展示も市役所で開催されます(22日(木)まで)。昨年の作品と合わせ、ますます明るいイメージに生まれ変わった平塚駅前地下道。身近なアートを感じに、足を運んでみませんか。

  • 今年追加になった全7作品の設置場所

  • (左上から)大和田いずみ「Play with Music」、横溝 さやか「手をつなぎたくなる街 湘南ひらつか2018」、杉山 彩×atelier SAD「輪・WA・和」、伊藤 太郎×みらいキッズ「フランス近海の10頭のレジデントシャチのポットたち」

  • (左上から)岩崎 夏子×湘南工科大学附属高等学校3年生有志「H・A・N・A〜人間と動物と自然とAI〜」、宮本 仁彦 × その絵の会「ヒラツカ マンダラ」、石川 真理恵×小鳩保育園「ちいさなげいじゅつか」

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