子ども無料、大人も募金でお昼ごはん! みんなの居場所『長後こども食堂』。

子どもの貧困、孤食、居場所作り等への対策として関心が高まる『子ども食堂』。湘南でも藤沢や茅ヶ崎など、様々な場所で広がりを見せています。

そんな中、ユニークな取り組みを行っているのが『長後こども食堂』。子どもの貧困のみにフォーカスすることなく、子どもから高齢者の方まで“みんなの居場所”として根ざしていくことを目的としています。

誰でもウェルカム! 毎月第1日曜は『長後こども食堂』へ。

『長後こども食堂』は毎月第1日曜の11〜15時、小田急線長後駅から徒歩2分の「シェアカフェ長後食堂」で開催。子どもや家族連れだけではなく、女性の2人客やご高齢の方まで、老若男女を問わず多くの人々が集まっています。

きっかけは「食堂ならば、子どもも大人も一緒に話したり、食べたりできる」というある大学生のひと声から。2016年11月の会議からわずか2ヶ月でオープンしました。

初回は10名のボランティアが奮闘。豚汁、餃子やおにぎり、みかんを提供。ご家族連れや高齢者を中心に68名が来店するなど大盛況だったそうです。

  • ▲ ご家族連れでにぎわう店内

  • ▲ お母さんと小さなお子さん連れのママさんも

地域の方やボランティアの愛情たっぷり、贅沢ランチを。

  • ▲ 栄養たっぷりデザートも! こどもは無料、大人200円以上の募金でこれだけの品がいただけます

「長後こども食堂」では、子どもは無料、大人は200円以上の寄付でランチを召し上がれます。

この日のメニューは計7品で、そのうち「肉だんご汁」や「まぜこみいなり」はおかわりOK。これらに加えてアメリカンチェリーやお菓子などの寄付もあり、来店者からは驚きの声が上がっていました。

ボランティアの方々の笑顔やあたたかい接客に、お腹も心もほっこり満たされます。その上帰りには子どもが大好きなお菓子をいただき、これでもか! と至れり尽くせりの一日でした。

気軽なボランティアから食材寄付など、関わり方はさまざま。

いろいろな関わり方ができるのも『長後こども食堂』の特徴のひとつ。この日は野菜、果物やお菓子のほか、近隣の主婦たちやバルーンアーティストもボランティアとして集結。来店される人々や地域活性化のために奮闘する姿を見て、心が洗われるようでした。

隣に住む方のご厚意でお借りした敷地を使って、青空の下でのランチ、おしゃべりに工作も。この日は七夕飾りを作りました。また、サッカー帰りでお腹を空かせた男の子たちがふらっと立ち寄るなど、地域の方が交流するあたたかい光景が見られました。

  • ▲青空の下で七夕飾りやランチを楽しんでいました

  • ▲ バルーンアーティスト・川上さんも参加

「多くの人が来たい、住みたい」と思うような街を目指して。

  • ▲「シェアカフェ長後食堂」発起人の高見さん(写真左)と、『長後こども食堂』を取り仕切る永石さん(同右)

「子どもから高齢者までが交流できる居場所を創りたい。多くの人が“長後に来たい、住みたい”と思ってくれるようになれば」と語る高見さん。「ことりのおうち~ふれあいインコカフェ~」や花屋さんを営む中で、地域が抱える問題を垣間見てきたといいます。

 

子どもたちのため、地域のために今、できること。『長後こども食堂』は、価値のあるお金や食材の使い方、地域の未来など、来店する人の創造力を掻き立てるでしょう。 みんなの居場所、そしてみんなの愛の結晶である『長後こども食堂』へと、ぜひ一度遊びに来ませんか。

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