そこは湘南のカルチャー基地。「CINEMA AMIGO」&「AMIGO MARKET」

逗子海岸を走る国道134号線から山側に1本入ったところにある「CINEMA AMIGO(シネマ・アミーゴ)」&「AMIGO MARKET」。前者は一軒家をリノベーションした小さな映画館、後者はマーケットおよびデリ&カフェで、両施設が同じ敷地に佇んでいます。

モデル・ミュージシャンの長島さんと、友人のカメラマン、デザイナーの3人が「仲間が集えるカルチャー基地を作ろう」という想いで、2009年にまず「CINEMA AMIGO」をスタートさせました。

ちなみにAMIGOは情熱を持って取り組む3人の様子を見ていた人が、「まるでアメリカのコメディ映画『サボテン・ブラザース』に登場する3人組(スリー・アミーゴス)のようだね」とたとえたことから来ているんだとか。

マイナーだけど、本当に観る価値のある映画をセレクト。

「CINEMA AMIGO」の座席数は20席ほど。スクリーンに映し出されるのはコメディからドキュメンタリーまで幅広いジャンルを長島さん自らがチョイス。大型のシネコンでは決してかからないけれど、心に響く作品たちがラインアップされます。上映タイトルや時間はホームページでチェック。

隣接する「AMIGO MARKET」で販売されているフードを持ち込んで鑑賞することも可能です。ウッドを活かしたインテリアとも相まって暖かな時間が流れてゆきます。2階は様々な分野のクリエイターたちが集うスペースとして機能しているそうです。

  • ▲ オーナーの長島さん

地元の無農薬野菜をたっぷり使ったデリプレート。

「AMIGO MARKET」は2015年8月にオープン。併設のカフェでは無農薬野菜をふんだんに使用したお惣菜をメインとしたデリプレートを楽しめます。また、ここには日替わりでさまざまな食材が届きます。すべて地域の方々が作ったものだそうです。デリスタイルですから、お惣菜のテイクアウトもOK。

なお、取材時のデリプレートは「新じゃがとビーツのサラダ」「無農薬人参とクスクスのグラッセ」「根菜とキヌアのマリネ」「ベジシードとビーンズのトマトカレー」にパンまたはライス。化学調味料、添加物も不使用で、食材そのものの味がしっかりと感じ取れ、カラダに深く染み渡ってゆくようでした。映画を観た後はここでランチ、というのも良いですね。

なお、コーヒーは以前当サイトで紹介した「i don’t know coffee roaster」のものを使用。さらに、同店でバリスタとしてのトレーニングを積んだといいますから、その味はお墨付き。

逗子の小さなビール醸造所で作られる、人気の「ヨロッコビール」もいただけます。

サスティナブルな視点で集められたグッズも販売。脱都市型のライフスタイルを目指して。

さらにアミーゴマーケットでは洗剤など、その数は多くはありませんが、環境に優しく、サスティナブルなアイテムの日用品たちや、無農薬野菜から胡椒や黒米まで、さまざまなものが販売されています。

また、長島さんたちはフードのケータリングや、映画祭やアートフェスティバルのプロデュースにも携わっています。特に毎年地元で開催されている『逗子海岸映画祭』は多くの人々で賑わい、今年の開催も決定しました。湘南のカルチャーやネットワークを活かした脱都市型のライフスタイル。そのエッセンスをこの “カルチャー基地”で体験してみませんか。

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