夢は“地域のおばあちゃんち”。親子でのんびり過ごせるBaby & Mama’s Space「OKINA CAFE(オキナ・カフェ)」。

先日掲載された自宅開放型カフェ・ワークショップスペース「オキナショクドウ」。今回はその第二の顔である、Baby & Mama’s Space「OKINA CAFE」をご紹介します。

「子連れでも、ママも子どもも気兼ねすることなく安心して過ごせる空間を作りたい」という想いをキッカケに、2014年1月、家主・康井佳世子さんがご自宅でオープン。毎月2回程度、火曜開催のベビカフェで、9:30~13:30までの間、親子でのんびり過ごすことができます。朝早くから、公園帰りにふらっと立ち寄る親子もいらっしゃるとか。

親子の体にしみわたる、有機野菜をたっぷり使った体にやさしいごはんとおやつ。キッズ用のおにぎりや、お味噌汁が嬉しい。

まるで自宅にいるようなリラックスムードが漂う、あたたかい空間。ねんねやあんよが上手な赤ちゃんも、ニコニコご機嫌でおもちゃで遊んだり、絵本を読んだり…。時には子ども同士で追いかけっこが始まっても、他のカフェやレストランのような緊張感はなく、子どもたちがケガをしないようにみんなで見守る、やさしい眼差しで溢れていました。

キッズプレート(500円、2日前まで予約)、おにぎり、有機大豆の自家製みそを使った味噌汁があり、子どもたちも大満足。離乳食持ち込みOKなのも嬉しいですね。

  • ▲ ねんね期の赤ちゃん~幼稚園生のお子様で賑わっていました。ママも子どもたちも、のびのび、キラキラした表情が印象的

  • ▲ 車麩のネギショウガbowl、酒かす豆乳のお汁、有機野菜料理5品をいただきました

  • ▲ 今日のごはんのメニュー。豊富な品数で900円! 体にもお財布にもやさしいランチ

  • ▲ キッズ用おにぎりと、お味噌汁。共に150円

「人と人がつながる場所を作りたい。その輪っかの中に自分の料理があればいい」。

マクロビや薬膳の独学が基となった愛情いっぱいのやさしい味には、「佳世子さんの人柄が出ている」と巷で大評判。妊婦として暮らす以前は、都内で大地を守る会(宅配サービス)の野菜を使ったカフェに勤務していて、そこで有機野菜料理の基礎を学んだそうです。

息子さんが幼稚園に入ってからは、ショップやギャラリー併設の「茅ケ崎カロカロハウス」でカフェ営業を経験。現在では、自宅での「ヨガとアロマとほっこりランチのワークショップ」、「OKINA CAFE」、「オキナショクドウ」としてイベント出店したり、ケータリングもするなど活動の幅を広げています。

「カフェ再開や、お料理教室はしないのか?」と佳世子さんは度々聞かれるそうですが、夢は子どもたちの成長を共に喜ぶ“地域のおばあちゃんち”をつくること。「人と人がつながる場所を作りたい。その中心に自分の料理があればいい」とのことです。

より良いコミュニティー作りをライフワークとし、人と人が織りなすそのパワーやエネルギーが廻り巡り、子どもを大切にする。そうしてより良い社会へとつながっていけば、と語ってくださいました。歳をとっても、今の「ママ目線」を忘れずにいたい。子育て現役ママとしての熱い想いに触れることができました。

  • ▲「散歩がてら気軽に立ち寄れる『地域のおばあちゃんち』を目指したい」と佳世子さん

靴の概念が変わる! 20年履けるオーダーメイド「オキナ作靴房」で、足にぴったり合う、こだわりの1足を作ろう。

「オキナショクドウ」の第三の顔、佳世子さんのご主人・拓也さんが手掛ける「オキナ作靴房」。拓也さんは元劇団員で、「爺隠才蔵」という名で活躍。その「爺」の文字を「翁」に置き換えて、「オキナショクドウ」と「オキナ作靴房」の名前とロゴマークを考えたそうです。男性、女性両方の「日常履きできる靴」をコンセプトに、自分の足にぴったり合うオーダーメイドの靴を作ることができます。デザインや革等が選べるだけでなく、左右の足で微妙に大きさが違う、外反母趾等、足特有の悩みによる不調が改善した人もいるんだとか。

拓也さんの一押しはスニーカー。「革が育つ」と言われるように、自分の重さで凹んで履きやすくなり、タンニン革は青が黒に、緑が茶色に変わる等、色の変化や風合いが長きにわたり楽しめます。制作期間は3~4か月、費用は6万円から。メンテナンス次第では10~20年履けるそうです。現在、日曜日に茅ヶ崎のシェア工房で作業をされており、「一緒に靴作りを楽しむ仲間」を募集中!

そんな拓也さんは、息子さんが中学生になったら、初めてのローファーを作るのが夢なんだそう。「靴作りや、佳世子さんの料理を楽しむ仲間が出会い、つながってより良いコミュニティを育み、新しい価値を創造・発信していけるような場所を作っていきたいですね」と語ってくださいました。

  • ▲「湘南は良いコミュニティが作りやすく、生みやすい。点在しているイベントやマーケットが点ではなく、線になっていけば、地域ぐるみでもっと面白いことができるのでは。」と想いを語り合う、知的でアイデア溢れるご夫婦。愛らしい息子さんと一緒に

  • ▲ 手作りベビーシューズ(13cm)。お子様が履く初めてのシューズを手作りしてプレゼントするのも素敵ですね

  • ▲ 拓也さんが作った革靴の数々。独特の色合いと風合いが長きにわたり楽しめます

  • ▲ 拓也さんがデザインしたオキナショクドウ、オキナ作靴房のロゴマーク。靴に焼印が押されています

ヨガ、ベビカフェ、オーダーメイドの靴等、魅力溢れるたくさんの顔を持つ「オキナショクドウ」。その中心には、やさしくあたたかい佳世子さんの料理があります。「オキナショクドウ」でつながる、育む、素敵なコミュニティに遊びに来ませんか。

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