ひとりひとりに寄り添う、藤沢本町のプライベートサロン「N+」。湘南の“内地”が秘める魅力とは…

藤沢本町駅の近く、伊勢山の麓あたりにある「N+(エヌプラス)」。コールドプレスジューススタンド「TILL」からも近いこのお店には、ヘアサロン、ネイルサロンに加え、グロサリーストアやコーヒースタンドも併設。どことなく懐かしさに似た印象をわたしたちに与えます。

本当に良いものを求めるそのこだわりは、インテリアや品物のみならず、自身が担当するヘアカットのプロセスにも表れています。今回はお店をご紹介するとともに、「N+」代表のノマさんが語る藤沢本町という街、そして湘南というエリアの魅力についてもお届けいたします。

好きなことを、全力で。本当に良いものをお客様に。

「全力で好きなことをやる」ということをモットーに、スクラップ・アンド・ビルドでお店をつくってきた「N+」。ヘアサロン、ネイルサロン(「N+nail」)などビューティーケアを中心にあらゆるモノが詰まったこのお店は、2011年10月にオープンしてからまもなく5周年を迎えます。

「“こういうお店があればいいな”という想いを、自分で作ることて実現させてしまおうと思いました。それができる土壌が湘南には備わっている気がしますね」

たとえば、現在営業しているコーヒースタンド(「N+COFFEE」)のルーツは、お客様に提供していたコーヒー。ハンドドリップにこだわって淹れていたものを、それ1杯でも気軽に飲めるようにと始めたのがきっかけだといいます。

「お店にある物も、基本的には僕らが“良いな”と思ったものを置いています。お客様にお薦めするとき、自分たちがその物の魅力を理解してるとかなりスムーズだし、そのほうがお客様にも伝わると思うんです」

人に寄り添い、向き合うサロン。代表が語る湘南“内地”の魅力とポテンシャルとは。

ひとりひとりに寄り添う美容師でありたい。自身が持つポリシーに沿って、ノマさんはスタイリングの前に行うカウンセリングでお客様とたくさん会話をし、その方の人となりを理解するよう努めています。時には30分以上もお話するそうで、その上で似合うもの、またそうでないものも正直に伝えていこうと心掛けているとのこと。

「プロとして、その方にピッタリだと思うスタイルをご提案していますが、お客様の好みとなかなかマッチせずにうまくいかないこともあります。でも、このやり方を信用してくださって、その上でN+を選んで何度もご来店なさる方々がいらっしゃるので、とても感謝なことですね」

  • ▲ N+代表を務めるノマタカヒロさん

そんなN+がある街・藤沢本町。シーサイドと山側の両方から程良い距離に挟まれた“内地”という環境について、ノマさんはこの街ならではのポテンシャルを感じているようです。

「湘南といえば海で、このエリアのカルチャーも海が中心。横須賀生まれの僕から見た湘南のイメージもやっぱりそういうものでした。でも少し内地に入ってみると、この辺りの人々は海のカルチャーを上手に取り込んでる気がするんです」

「海際の人々が発信したカルチャーを、内地の人々はより洗練させていく……というふうに。だから、新しいものが海際から発信されるとすれば、内地ではそれらを取り込んだ良質なカルチャーを生み出せるんじゃないかなと思います」

「ファッションひとつ取っても、全体的にはカチッとキメつつ、アウトドアブランドのアイテムを使ってたり、ビーサンを履いたりして遊んでますし(笑)都会的なエッジを利かせながら、自然の恵みも同時に感じさせるスタイルをよく見かけますし、こんなカジュアルさが許されるのも湘南という地域のカラーの一部なのかもしれませんね」

“湘南”という地域の、自然と色彩豊かなカラー。そしてこの土地に眠るポテンシャルに感じるワクワク感、ドキドキ感が好き……とノマさんは語ります。

かつては事務所だったというこの場所にもともとあったものと、スタッフがチョイスしたものを組み合わせて作り上げてきた「N+」。ここ湘南から、これからも多くの人々の暮らしに“プラス”を与えていくことでしょう。

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