1日1組限定。アウトドアの達人が贈る「焚火カフェ」で、贅沢なサンセットタイムを。

四季折々の自然が美しい湘南には、海を望むロケーションなど絶景が堪能できる様々なカフェがあります。今回伺ったのは、三浦半島の静かな浜で見つけた話題沸騰中の「焚火カフェ」。炎、香り、パチパチという音など焚火を五感で楽しみながら、夕日が沈むのをひたすら待つ……そんな非日常感溢れる、贅沢で奥深いひとときを体験してきました。

ゆったりした時間が流れ、独特なムードに包まれる秋谷海岸。

この日の「焚火カフェ」の舞台は秋谷海岸。この海岸の隣には、海から突き出た大きな奇石が有名な「立石公園」があります。

海釣り客や、夏には海水浴客で賑わうものの、さほどリゾート化されていないのも特徴のひとつ。地元の人々がお弁当を食べたり、夕暮れの散歩を楽しんでいる様子など、素朴な海街の雰囲気が今も残されているのです。

  • ▲ 人の干渉がなく、自由気ままに過ごせる秋谷海岸

  • ▲ 高さ12mの「立石」。空気が澄んだ日には背景に富士山が

  • ▲ 秋谷海岸はビーチグラスの宝庫! ビーチに降りて拾ってみましょう

ようこそ、あなただけの特等席へ。空と海の大パノラマを独占しよう。

そんな秋谷海岸で行われた1日1組限定の「焚火カフェ」は、専用の道具を使って焚火を体験するワークショップ形式のユニークなカフェ。誰でも手ぶらで気軽に参加できます。

秋谷海岸の最寄り・逗子駅は都内から1時間というアクセスの良さもあり、スタートから現在までの11年で訪れたお客様は都内からの方が多いそう。

  • ▲ アウトドアの達人が厳選した焚火グッズは、なんと10年以上使い続けているものがほとんど

焚火カフェのオーナーは、アウトドア歴40年の寒川一(さんがわ はじめ)さん。焚火カフェを始めたのは、自身がかつて営んでいたアウトドアショップ「3knot」で行ったデモストレーションがきっかけだったそうです。「時計を見るのも忘れて、夕日が沈むのをゆったり待つ。その特別な空気感を味わってほしいです」と寒川さん。

  • ▲ 眼前に広がる空と海のパノラマ。砂浜の特等席で静かに夕暮れを待ちます

  • ▲ ポリストライカーで点火。麻、木くず、松ぼっくりを使って種火を育てます

お誕生日や結婚記念日に焚火カフェ。こだわりのドリンクやフードを愉しもう。

お誕生日や結婚記念日などの特別な日に、または一風変わった接待や商談に。様々な用途で楽しめる焚火カフェは、寒川さんこだわりのドリンクやフードメニューが豊富です。たとえば生豆をローストする焚火焙煎コーヒーやスウェーデン産レンメルコーヒー、メキシコ産のオーガニックカカオを使った焚火チョコラテ、自家製ホットワイン……など。

  • ▲ ハムとチーズのホットサンドと自家製ホットワイン

ホットサンドメーカーで焼くハムとチーズのホットサンド、専用のダッヂオーブンで作る焼きリンゴ、フォークで焼いてクラッカーにはさんで食べる焼きマシュマロ、焼きソーセージ、焚火ポップコーン……こうした寒川さんのこだわりのドリンクやフードは、焚火特有の風味と旨味が加わりながらじっくり調理され、見た目も味も抜群の仕上がりに。

  • ▲ "TAKIBI CAFE"の焼き印がおしゃれなホットサンド

  • ▲ チョコラテの本場、メキシコ・オアハカのモリニージョ(撹拌棒)でかき混ぜます

  • ▲ チョコラテの固形の素(オーガニックカカオ、砂糖、秘伝のスパイスなど)

  • ▲ 生クリームのようにとろけるマシュマロに感動。クラッカーにはさんでいただきます

次世代の生き方がここに。「防災+アウトドア」で生きる力を育む、磨く。

「サボリ」をテーマに活動する寒川さんは、焚火カフェのみならず、三浦半島横断トレッキングツアーなど独自のアウトドアサービスを展開しています。現在は「防災+アウトドア」という新しい観点から、災害被災時に役立つアウトドアグッズの体験型「防災キャンププログラム」の啓蒙活動を行っています。

  • ▲ 寒川一さん。著書に『新しいキャンプの教科書』(池田書店)など

「普段からアウトドアに親しみ、遊びの中で学んでいれば、災害被災時に役立ちます。やがて来る大災害のために衣食住で何が必要かを知り、今から暮らしを変えなければいけません。アウトドアにこそ、“次世代の生き方”のヒントがあるんです」と寒川さん。

ナイフの使い方や火の起こし方を学び、木や火や風と対話をする中で生きる力を育み、磨くことができる「焚火カフェ」。試練も恩恵も与える自然の中で心を開放し、自然に添った生き方の大切さを教えてくれるでしょう。

日々の喧騒を忘れ、赤く染まる空を眺める。たまには日常をサボって、夕日が沈む極上の瞬間をじっくりと味わってみませんか。

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