“ネオレトロな映画文化”を湘南・鵠沼海岸に。「シネコヤ」新スペースができるまで。(その2)

昔ながらの風景、そしてローカルな空気感をかすかに残す湘南・鵠沼海岸。この街の一角に、近年失われつつある“ネオレトロな映画文化”を発信する「シネコヤ」がまもなくオープンします。

冬の寒さに別れを告げ、春の陽気を迎える頃にふたたび現地へとおじゃましてきました。かつて写真館があったこの場所が少しずつ変わっていく様子をご覧ください。

前回とくらべて、もっとも大きな変化。それは看板が付いたことでしょう。過ぎゆく人々もふと視線を上に向けて、「何が出来るのかな?」とでも言いたげな表情を浮かべていました。お近くを通る際はぜひご覧になってみてください。

それでは、玄関から中へと入っていきます。

1階の玄関付近は床の張り替えや電気工事の真っ最中。ということで、シートや板などで足の踏み場が少なくなっていました。ただ、壁を見てみると「シネコヤ」の文字が……いよいよ本格的に生まれ変わるためのステップを歩み始めたんだな、と感じました。

また、前回はたくさんの釘が床を埋め尽くしていたスペースには大きな棚が設置されていました。アート系を中心にさまざまな書籍を置くそうで、ご来場の際はお茶やパン、サンドイッチなどを片手にゆったり読書を楽しむことができるようになります。

それでは、2階へと上っていきましょう。以前も灯っていたライトの光に照らされた先には、これから多くのお客様を迎えるであろう椅子が集められていました。味のある脚がチラリと見えていた程度ですので、全貌はこれからのお楽しみ。

ムービースペースでも着々と作業が進められていました。前回は真ん中に椅子がぽつんと置かれていただけでしたが、今回は資材や備品がズラリ。これがすべて済んだ頃にはどうなっているのか、ワクワクさせられる空間でした。

ゆったりとしたムード漂う、本と映画が楽しめるカルチャーの交差点。そんなスペースへ変化していく真っ最中の様子をお届けしました。グランドオープンは4月8日(土)。鵠沼海岸の通り沿いで装い新たに生まれ変わった「シネコヤ」が、明かりを点けてみなさまをお待ちしております。

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