鎌倉・小町通りの“シャレた”おみやげ屋さんで、ほほえみこぼれるアイテムを。

あらゆるところから様々なモノが集まる鎌倉のカルチャーストリート、小町通り。全長1キロに満たない通りには昔ながらのおみやげ屋さんや食事処が数多く軒を連ねています。週末になればたくさんの観光客が訪れ、さまざまな国のことばも聞こえてきます。

そんな小町通りにあるのが、ちょっぴり“シャレた”ギフトショップ「WELKAM(ウェルカム)」。人々の目と心を掴むキャッチーさと鎌倉への愛情が感じられるアイテムがずらりと並んでいます。

WELKAMは小町通りの中でも鶴岡八幡宮寄りの場所に位置し、鎌倉出身のオーナー・水谷さんと奥様の2人で営んでいます。季節ごとに新作を、というスタンスではなく、思いついたものを思いついたタイミングで制作しているそう。なお、お店の名前は「WELcome to KAMakura(ようこそ鎌倉へ)」の短縮形となっています。

水谷さん夫妻はそれぞれデザイナーとイラストレーター。“裏鎌倉”こと梶原にある「imagination COFFEE」のロゴデザイン、そしてドリップパックのイラストも手掛けています。

小町通りは年々ビジターの年齢層が若くなり、あらゆる国の人々も訪れるようになっていますが、その一方でWELKAMには地元の人々も訪れるとのこと。通りの端っこにあることや、比較的のんびりとしたエリアであることが影響しているのではないか……と水谷さんは言います。

ちなみに、お店に並ぶアイテムの数々はついついニコッとしてしまうシャレが利いています。というのも、水谷さん自身がほんのちょこっとの遊び心を大切にしているからだそう。手に取って、その元ネタ探しをしてみるのも面白いかもしれませんね。

「鎌倉をモチーフとしたグッズが作りたい」。海の向こうで得たインスピレーションと、地元への愛情。

小学1年生の頃にやってきて以来、お父様のデザイン事務所を継ぐなど、水谷さんはここまでの人生のほとんどを鎌倉で過ごしてきました。趣味は旅行で、街々のおみやげ屋さんを覗くのが特に好きなのだそう。「その土地の思い出を持ち帰ることができるのもそうですが、その街のデザインを見られるのが好きなんです」と水谷さん。

WELKAMを開くきっかけになったのも旅行で、ショップの内装を手掛けた鎌倉・二階堂の「atelier 2F」の夫婦と行ったカリフォルニアの旅が大きな影響を与えたといいます。

「行く先々のカフェやショップやホテルのグッズには、その街の文化を大切にする気持ちや旅行者を喜ばせようという“歓迎”の気持ちが込められていると感じたんです。アメリカの人たちは、たとえば自分の地元の名前がプリントされたTシャツを着たりして、地元愛をストレートに表現しますよね。そのことにインスパイアされて、“地元・鎌倉をモチーフとしたグッズを作りたいな”と思ったんです」

水谷さんのこうした想いから、2015年3月にお店がオープンしました。アメリカンテイストを取り入れたデザインが古今東西あらゆるものが混在する古都・鎌倉のムードに馴染み、またその中で個性を発揮しています。

旅行好きな水谷さんが挙げる湘南・鎌倉の好きなポイントは「帰ってきたときの安心感」。遠く離れて戻ってきたときにこそ、海や山などの豊かな自然、そして多彩な個性に醸成された文化を持つこの街の良さを知るのだそうです。

ひっそりと、そしてしっかりと鎌倉への愛情を表現するWELKAMのプロダクト。みなさまのコレクションに、そしておみやげにいかがでしょうか。

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