人と文化が“混ざり合う”古都・鎌倉のユニークな宿、「Hostel YUIGAHAMA + SOBA BAR」。

長谷寺から若宮大路へと延びる由比ガ浜通りに、オリジナリティ溢れる「Hostel YUIGAHAMA + SOBA BAR」がオープンしました。ホステルとあって価格設定はリーズナブルですが、非常に清潔感のある装いとなっています。

随所にこだわりが散りばめられたこの宿は、観光スポット以外にも魅力が溢れる古都・鎌倉をじっくり堪能するのにうってつけ。時間が許すならずっと居たくなる、素敵なお宿をご覧ください。

充実した設備と、個性豊かな内装が生んだ“化学反応”。

「Hostel YUIGAHAMA + SOBA BAR」は2016年8月4日にスタート。鎌倉全域で活動する人力車の倉庫だったというこの場所は、地元の人々によく知られていたこともあり、オープン前から注目を集めていました。

倉庫の面影は建物の中のいたるところに残されていて、当時の様子を伺わせます。あるものはなるべく残して、新たなものを足し算でつくりあげていく。インテリアスタイリストや画家、そしてグリーンデザイナーなど、鎌倉、逗子、葉山、横須賀といった地元湘南エリアを拠点に活躍する、あらゆる分野のプロがこの建物のリノベーションに関わっています。

もちろん、宿泊施設としての設備も充実。館内ではフリーWi-Fiが利用でき、男女共用のドミトリーはプライバシーを保つ個人用のカーテン、読書灯、そして電源プラグを完備。個室をご利用のお客様にはバスタオル、フェイスタオルが1人ずつに配布されるほか、部屋ごとに冷蔵庫も備わっています。

建物の1階に併設されているのは、鎌倉で人気を博しているお蕎麦屋さん「ふくや」。もちろん、宿泊のお客様以外でもご利用いただけます。

店主の故郷・山形のお蕎麦が提供されていて、歯応えのある麺とボリュームたっぷりの鶏肉が特徴。18時からは「酒場」となり、山形の地酒も振る舞われます。ここのお蕎麦を求めて地元の人々も多くやってくるので、ガイドブックには載っていない情報が手に入るかも。

手に入れた情報を元に街を巡るなら、Hostel YUIGAHAMAのレンタサイクルを利用すると便利です。電動アシスト付きで使い勝手が良いだけでなく、お手頃な料金でスイスイと移動できるようになるので、宿泊の際は要チェック。

「“混ざり合う”ということがイメージの中にありました」と話すのは、設計を担当したエンジョイワークス一級建築士事務所の海野さん。「それぞれの個性がミスマッチにならないよう、互いを活かし合って出来上がりました。何が生まれるかわからない、ジャズのジャム・セッションのようでしたね」と振り返っています。

オープン前のリノベーションだけではなく、オープンした今後もあらゆる“化学反応”が起きてほしい、と願う海野さん。

「次の一歩はお客様と進みたいですね。国内外のあらゆるお客様からかけがえのない面白さをいただいて、ここから新たなカルチャーを発信できたらいいなと思います」

旅するなら地域を楽しもう。鎌倉は「飽きのこない街」。

今回は、Hostel YUIGAHAMAに宿泊している方のお話を聞くことができました。ご協力いただいた北山さんは普段都内で仕事をしていますが、公私にわたって鎌倉を訪れているそう。

「はじめは関西の企業に就職したんですが、配属先が東京支社になり、寮が鎌倉にあったんです。結婚後は関東を転々としてたんですが、その間にも鎌倉に住んだことがあったので、この街には縁を感じますね。いずれまた(鎌倉に)移ってきたいな、とも思います」

そんな北山さん曰く、鎌倉の魅力は“全部ある”ということ。都内から比較的近い距離にありながら、豊かな自然に囲まれた安心感や、多くのカルチャースポットが点在する鎌倉は「飽きのこない街」だといいます。

「この街には感度の高い人が多いです。それぞれが興味のアンテナを張っていて、いろいろな過ごし方がある。それが混ざり合っているからこそ飽きないんでしょうね」

「旅の魅力は“地域(ローカル)を楽しむ”ことにもあると思うんです。その点、Hostel YUIGAHAMAにはバーが付いているので、人とのつながりからも鎌倉を楽しめます。ゆうべは平日だったのにバーが満員になって、地元の人たちと23時ぐらいまでずーっと飲んでました。お店から寝床までたった10歩というのも、このホステルの魅力のひとつですね(笑)」

“MEET LOCAL”をキーワードに、街の中心部から程近い場所に開けたスペースを提供する「Hostel YUIGAHAMA + SOBA BAR」。この場所でこれから生まれるドラマ、新たなカルチャーのきっかけは、もしかしたらあなたかもしれません。

人気の画像