朗らかな笑顔こぼれる「Cafe Hütte(カフェ・ヒュッテ)」。彩り豊かなメニューと、ゆったりした時間を。

ドイツ語で「山小屋」を意味するHütte(ヒュッテ)。登山好きな店主の望月さんが付けたその名の通り、辻堂駅から高砂小学校や辻堂海浜公園まで延びる通り沿いに、こぢんまりとしたカフェを構えています。

メニューに記されているお店のモットーは、「来た時よりも笑顔で出発してもらいたい。そんな思いを込めて、笑顔でいってらっしゃい」。望月さんの素朴で朗らかな笑顔をひと目見れば、みなさまも心にほっこりさを覚えるでしょう。

Cafe Hütteは2階建て。ということで、2階にもおじゃましました。

1階がカフェらしくカウンターとテーブルの組み合わせになっているのとは対照的に、2階はゆったりと過ごせるソファーなども置かれています。イベントスペースとしても利用できるとのことなので、お友達とパーティーを開くのにうってつけの場所かもしれませんね。

彩り豊かなCafe Hütteのメニュー。その品々をご堪能あれ。

さて、今回いただいたのは「前菜の盛り合わせ」と「ごろごろ野菜と豚バラ肉のトマト赤ワイン煮込み」。店名はドイツ語ですが、料理はイタリアン系が多いとのことです。

「前菜の盛り合わせ」はその名の通り、4種類の前菜とスープからなっています。内容は日替わりですが、彩りにも重きを置いているため、味だけでなく見た目を楽しむこともできます。この日の内容は、ビーツのポテトサラダ、トマトとオレンジのマリネ、ローストポークとトマトスープにケークサレを添えたもの。色彩鮮やかなワンプレートとなっていました。

「ゴロゴロ野菜と豚バラ肉のトマト赤ワイン煮込み」には、香草で3日漬けてから1日煮込むという、じっくりと手間を掛けた作り方を採用。

旨みをギュッと凝縮されていて、かつトロトロな食感を楽しめる秘訣はそこにあります。また、風味付けにはセロリや人参などが細かくしたものを入れているので、とても食べごたえのある一品となっています。

Cafe Hütteは食後のデザートもオススメです。今回はカステラをいただきました。

辻堂小学校近くにある「中野養蜂園」から仕入れた旬のハチミツをたっぷり使ったこのカステラは、食感がしっとりしていてやや生カステラ風の味わいに。シンプルな原材料で昔ながらの素朴な味を求めた一品です。

このカステラはコーヒーとの相性がバツグン。同じく辻堂の「イースト」が卸しているオリジナルブレンドのコーヒーが醸し出す、深みのある苦味と香ばしさをじっくりとお楽しみください。

湘南の“人”が好き。スローライフを生きる人々の魅力とは。

栃木出身の望月さんは大学時代に上京し、建築業界でキャリアをスタート。しかし、もともとカフェ巡りが好きだった望月さんは、「自分のカフェを開く」という夢を叶えるために、ダブルスクールでノウハウを学びました。

その後1年間の準備期間を経て、2015年7月にCafe Hütteをオープン。

望月さんが挙げる湘南の好きなポイントは、“人”。

「穏やかで、やさしい人が多い印象です。せかせかしている人も少ないですね」と語っています。海や山など自然がほどよく残っていて住みやすいのもポイントで、山登りが趣味な望月さんとしては、丹沢までも気軽に行ける距離が好ましいとのこと。

また、「イベント好きな人やモノづくりが好きな人も多いですね」と話してくださいました。アクセサリー、チェアーやアロマキャンドルなどを作っている人々が住んでいることや、Cafe Hütteが開催するマルシェの告知がささやかでもたくさんの人々が訪れたことから、そのように感じているそうです。

Cafe Hütteは、ちょっとのんびりしたいときの隠れ家にオススメなカフェ。辺りのゆったりとしたムードも相まって、リラックスしたひとときを過ごすのに最適な一軒となっています。ぜひ一度、お店のドアを開いてみてください。

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