流木や古材を活用した、これまでにない建築&家具工房「PEACE CRAFT LABO」。

店舗や住宅のリノベーションから、オリジナルの家具や雑貨の製作も手がける「PEACE CRAFT(ピースクラフト)」。そもそも、編集部Kがインスタグラムでその活動を知り、密かにファンになっていた工房。しかも、もとあった厚木から、なんと湘南・平塚に2016年2月に移転オープン。これは取材せずにはいられない! という一方的な運命を感じ、お邪魔した次第です。

オーナーの西村さんは、大工さんとしてキャリアをスタートさせ、その後住宅の営業や工務店のデザイナーとして経験を積みました。その中で、住宅や店舗はもちろん、使用する家具や雑貨のデザインもトータルで手がけたいと思うようになり独立を決意したそうです。それが2013年のこと。

コンセプトは「誰かにとっての不要を誰かにとっての必要に」。流木や古材などをセンスよく活用した物件は、すでに多くのファンを生み出しています。「リサイクルではなく、再生だと思っています」。

また、東京・千駄ヶ谷のカフェ「THE DECK COFFEE&PIE」も手がけました。実はここ、編集部Kが以前からお気に入りの場所。もちろん西村さんを知る前から……。偶然以上の何かがやっぱりある?!

工房に加えて、ライフスタイルストアも併設。

「PEACE CRAFT LABO」には、古材や廃材などを加工し、家具や雑貨にするFactory(工房)があり、WORKSPACEでは、DIY教室やワークショップなども開催される予定です。さらにオリジナル製品や雑貨、多肉植物、流木アートなどを販売するライフスタイルショップが併設され、西村さんならではの世界観をたっぷりと感じることができます。

  • ▲ フィンのオリジナルオブジェとアンティーク調のウッドフレームなど

  • ▲ 自然からの恵みである流木を使用した雑貨はぬくもりを感じますね

特に古材を使用した椅子やテーブルなどは一見の価値あり。それらはホームページやFacebookやInstagramでも見ることができます。

「工務店時代から、内装のデザインだけではなく、ライフスタイルや暮らし全般を提案したいと思っていました。それをお客さまが求めていることもわかったんです。その空間で使うもの、飾るものも含めすべてがライフスタイルに関係します」。そして、住宅の模様替えやリノベーションをしたいと考えている方が、より具体的にイメージできるよう、半年に一度はショップの内装をがらっと変え、様々なスタイルを提案したいとのこと。

しっかりとしたヒアリングで、潜在的な心地よさを引き出す。

”PEACE CRAFT LABO”の名前の由来について、「自分の想いを相手にしっかり伝え、理解し合うことが平和につながると考えているからです。それは僕の作品づくりともつながるものがありました」と語る、オーナーの西村さん。また、フランス語で“研究所”という意味を持つLABO(ラボ)と名付けたのは、「この場所に訪れるお客様が、今まで知らなかった新しい自分を発見してほしい」という、強い思いが込めれているからだそう。FacebookやInstagramなどを活用し、作品の様子を発信しているのは、そのためでもあります。「そこから、数多くの反響をいただいています」。

とはいえ、住宅や店舗を手がける際は、クライアントの潜在的なニーズを引き出すためヒアリングに注力しているそうです。目指しているのは究極の心地よさ。「お客さまによって心地よさの感覚は違いますからね。雑誌などの資料をできる限りたくさん用意し、ご覧いただくことで見つけ出すようにしています」。

ちなみに、湘南の良いところは、と訊くと「やはり海です。それと様々な感覚や考え方、価値観、感性を持った人たちがいるところですね。だから、僕のようなタイプも受け入れてくれているんだと思います(笑)」。

家具はひとつからオーダーすることも可能。湘南での住まいづくりを夢見つつ、まずは気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

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