夜のイチゴ狩りが楽しめる!茅ヶ崎の苺園で過ごす特別な時間
鎌倉で生まれ育ったオーナーが、茅ヶ崎市柳島に苺園をオープン。いちご狩りというと昼間におこなうイメージがありますが、なんと! こちらは夜の時間帯でもいちご狩りが楽しめるそう。
大学卒業後会社員として働いていたというオーナーが心機一転ではじめたという「茅ヶ崎ナベヤ苺園」。農園を始めた理由や育てたイチゴについて、夜のイチゴ狩りがどのようなスタイルで行われるのかなどオーナーの鍋谷さんにお伺いしました。
茅ヶ崎に初めてできた、いちご園
最初は地元鎌倉で探していたという鍋谷さん。なぜ茅ヶ崎・柳島エリアを選択されたのでしょうか。
「いろいろあって辿り着いたという感じでもあるのですが、柳島は国道134号線沿いということもあり、車でのアクセスの良さが決め手ですかね」
茅ヶ崎には、梨狩りやブドウ狩りなど味覚狩り体験が楽しめる農園がたくさんあり“味覚狩り”のイメージがある場所。柳島エリアには、柳島スポーツ公園や潮騒公園、柳島キャンプ場、茅ヶ崎海岸などがあり、レジャースポットにもなっています。地元の人だけではなく、県外から遊びに来た人にも立ち寄りやすい場所なのではないかと思い、この場所に決めたそうです。
広い畑の中にあるビニールハウスが目印
オーナーの鍋谷さん
異業種からいちご農園を始めたきっかけとは
大学卒業後に会社員として働いていた鍋谷さん。営業として働いていた会社を辞めて、しばらく友人の仕事をいろいろ手伝っていたそう。
「農業から、大工、配管工事などいろいろな業種を経験しました。その中で、自分でもやってみたいと思ったのがいちご農園でした。理由は、“ビニールハウスの中の、この美しい景色を見られるから”」
いちごの成長や天気、日の差し方によって、ビニールハウスの中の景色は変化していきます。その景色を眺めながら仕事を続けていけるということに魅力を感じたのだそうです。
「いままで経験してきた大工や配管工事の技術から、ビニールハウスの中の設備を自分で建て初期コストを抑えることができることも大きかったです、でもあくまでもそれはきっかけで、実現することができたのは、まわりの皆が僕に賛同し支えてくれたから」
地元で生まれ育ったからこその交友関係や、異業種の友人の支えもあり実現できたいちご農園。鍋谷さんと話してみると、明るくてまっすぐな人柄に、たくさんの人が集まってくる理由がわかるような気がしました。
入口や受付にはオリジナルロゴマーク
入口には鍋谷さんが好きなアーティストの作品が飾ってあります
大粒であま~い!フレッシュないちごを食べ比べ
今年育てたいちごは「おいCベリー」「やよいひめ」「紅ほっぺ」「よつぼし」「恋みのり」、の5種類。
「中でも、“よつぼし”がおすすめですね。甘みのバランスがとても良い品種だと思います。お客さんにアンケートをとりながら新しい品種を取り入れて、いろいろな味わいが楽しめる農園にしていきたいですね」
鍋谷さんおすすめの「よつぼし」は、他のいちごとは発芽方法が異なる新品種。固すぎず、軟らかすぎないので常温で食べてもちょうどいい食感。実際にいちごを食べさせてもらったのですが、大きくてあまくておいしい! 練乳をつけるのが、もったいないくらい。いちごを食べ比べてみると確かに、甘み、酸味、香り、食感がそれぞれ違います。自分の好みの味を見つけるのも、いちご狩りの醍醐味ですね。
完熟したフレッシュないちご
レーンによっていちごの種類が変わります
幻想的な空間で楽しむ夜のいちご狩り
茅ヶ崎ナベヤ苺園では、昼だけではなく夜のいちご狩りを楽しむこともできます。夜も営業することで、昼間とは違った楽しみ方を提供できるのではないか、よりさまざまなシーンで活用してほしいという想いから、実施に踏み切られたそう。
「彩鮮やかな昼の景色もいいですが、LEDライトに照らされたハウスの中も幻想的です。食べ放題の時間も昼より10分長く設定しているので、ゆっくり楽しんでいただけます」
なかなか体験できない特別な時間。夜のいちごは冷えることで実がしまり、また違った食感が味わえます。今後は、音楽を流したり、パーテーションを作って個室のようにしてみたりと、昼と違う演出もやっていけたらと考えているそうです。
幻想的な空間で楽しむいちご狩り
夜のいちご狩りを楽しむお客さん
いちご狩りだけではなく、収穫によっては直売もしているのですが、取材中もいちごを買い求めに地元のお客さんが来ていました。
「これから、もっとたくさんの人にうちのいちごを届けられる仕組みをつくりたい」と鍋谷さん。いちごのピクルス、ビール、アイスなど加工品も作っていきたいそうです。
2022年3月には、農園からすぐ近くの場所に茅ヶ崎道の駅が開業される予定。これから柳島は、どんどん盛り上がっていきそうですね。
茅ヶ崎ナベヤ苺園
茅ヶ崎市柳島字向河原2214
[営業時間]
開園時間:昼の部9:00~13:00/夜の部17:00~20:30
※季節により変動あり
[定休日]
不定休
[ウェブサイト]
https://nabeya-ichigoen.jp
ライター情報
やまさきけいこ
フットワークの軽さをいかした取材記事や自身の資格や経験をもとに、さまざまなメディアで情報記事などを執筆。海と山が近くにある生活に憧れて、東京から湘南に移住してきました。
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