【移転】金曜夜はバーに変身! 辻堂のカレー屋さん「Minami Curry」。

浜見山交差点近くにある、サーファー通りに面した辻堂のカレー屋さん。それが「Minami Curry(ミナミカレー)」です。

コーヒースタンド「BRIDGE ROOM」のすぐ近くにあるこのお店は、2016年6月でオープンから9年。オーナーシェフの南さんは「もっと美味しいものをつくりたい」と、より良いクオリティへのあくなき探究心を胸に、日々のカレー作りに余念がありません。そしてその情熱は「地域に必要とされるお店にしたい」という想いが源になっているそうです。

待ってる時間も楽しいお店で味わう、オリジナルなカレーソース。

雑誌やテレビ番組でもたびたび紹介されるなど、このお店は多くのお客様に“辻堂のカレー屋さん”として愛されてきました。

一見こじんまりとした外観ですが、ドアを開いた先に広がっているのは趣きのある空間が広がっています。インテリアなどにも趣向が凝らされていますが、どれも南さんがビビッときたものを置いているんだそう。ふとしたところに散りばめられているオシャレさや遊び心を見ながら、食前食後の時間も素敵なひとときを過ごすことができます。

そんなMinami Curryでは豊富な種類のカレーを取り揃えています。以前は種類ごとにソースを分けていたのですが、南さんは「それぞれの良さを活かしてより多くの種類に対応できる味に仕上げよう」と考えてスパイスを調合。その結果、基本となるソースそのものに対して“他にはないオリジナルな味”を求めるようになりました。

カレーソースを作るときには「身の周りにある多くの要素からインスピレーションを受ける」と南さん。旬の野菜のこと、気候のこと、はたまたその日の気分……その時々にピッタリな味を作ろうと心がけているそうです。

彩り豊かなビーフカレーには、こだわりのサラダが良く似合う。

筆者が今回いただいたのは、基本のカレーソースを使った「やわらかビーフカレー」。その名の通り柔らかなビーフの旨みと、サッと揚げた野菜がいいアクセントになって、カレーソースが持つ程よい辛さとスッキリした後味が引き立っています。12種類もの野菜を使った見た目も実に彩り豊かで、視覚と味覚を刺激するカレーとなっています。

サイドメニューには、なんといってもサラダがオススメ。南さんもイチ押しのこのサラダは、主にサーファー通りを中心として野菜の直売を行っている「green bag」で仕入れたものを使用しています。素材本来の味が楽しめるだけでなく、カレーの味が広がった口の中もサッパリさせてくれます。無農薬栽培だからこそ出せるサラダの味を、ぜひともご堪能ください。

なお、Minami Curryでは「気まぐれカレー」という日替わりメニューも用意されています。その名の通り、品目はシェフの“気まぐれ”でいろいろなものが出てきます。バターチキンカレーやハヤシライスといった定番モノから、普段あまり聞き慣れないような種類のカレーも名を連ねるそう……行ったその日のお楽しみですね。

金曜夜は「オフェンバー」にモデルチェンジ! 有名アーティストも訪れるお店に。

南さんのお友達にミュージシャンが多いということもあり、金曜夜はお店のスペースを提供して「オフェンバー」を開催。奥のスペースにはDJブースが用意されるなど、普段とはまた違った雰囲気に包まれています。

人が人を呼び、時にはプライベートで遊びに来たアーティストが飛び入りでライブを行ったこともあるというオフェンバーは、湘南を拠点に活躍するDJ・音楽プロデューサーであるFencer(フェンサー)さんが店長を務めています。この日はたまたま3周年の記念日で、近所に住むお客様や第一線で活躍するアーティストの方々など、実に多くの人々が訪れていました。

南さん曰く、昼間のカレー屋さんに来たお客様がオフェンバーの存在を知って、そのまま常連さんになるというのもよくある話だそうです。お酒と音楽の両方が楽しめますので、ひと味違った金曜夜を楽しみたい方はぜひオフェンバーにも足を運んでみてください。

人々のつながりが溢れる湘南は「気持ちよく、暮らしやすい街」。

店主の南さんはもともと鹿児島の出身。就職と共に上京しサラリーマンとして働いていたそうです。そんなある日「お店を開こう」と一念発起して、カレーの研究を開始。食べ歩き、文献、試食などで理想の味を追い求めました。

退職後は湘南に移住し、飲食店勤務を経験。そして2007年6月、現在の場所にMinami Curryをオープンしました。

「人と人とがつながっていく様子を見るのが好きなんです」と語る南さん。お店を持っているからこそ味わえる喜びを、ご自身の顔いっぱいに浮かべていました。

移住先として選んだ湘南には憧れの気持ちもあったそうですが、南さんの故郷が海の近くだったこともあり、「心のどこかで海を欲していたのかもしれない」と述懐しています。そして実際に湘南に住んでみて感じたことは「気持ちよく、暮らしやすい街」だということ。人々が優しく、ウェルカムで温かい雰囲気を感じてきたと語っています。

「お客様に“来てよかった”と思っていただけるような、ますます好きになるお店にしたいです。突き詰めれば、そんなお店を通して僕自身幸せになりたいし、お客様も幸せになってほしいですね」。照れ隠しの笑みに純朴さ溢れる南さんが、Minami Curryでみなさまをお待ちしております。

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