江ノ電が真横を通る古民家カフェ「ヨリドコロ」で、上質な干物を食す!

「ヨリドコロ」は、こだわりの卵を使った卵かけごはん、干物定食、そしてツバメコーヒー焙煎所のこだわり豆を使った美味しいコーヒーが頂けるカフェ。朝7時からオープンし、朝食はワンコインから。

場所は江ノ島電鉄の稲村ヶ崎駅から徒歩2分。海へは徒歩3分、稲村温泉へも3分、しかも、目の前には江ノ電の線路があって、店舗スレスレを江ノ電が走る! さらに列車のすれ違いポイントでもあり、停車中の車両をたっぷりと眺めることもできます。そんな斬新なロケーションに負けない「味」と「想い」がここにはあります。

取り仕切るのは、恵武志さんを中心とする「旅部」の人たち。旅好きのメンバーが集まりお休みの日には、それぞれのおすすめスポットを旅して回る気軽な会からのスタート。そんな仲間たちと旅するうち、自分たちで旅をプロデュースしたり、イベントやツアーを組んだりするようになったといいます。

そんな中、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催が決定。それは海外から多くの観光客が訪れることを意味します。そこでそうした方々を迎え入れられる飲食店や宿泊施設などを自分たちの手で作っていきたい。そんな想いから、オープンを決意しました。

江ノ電、お寺、海、食事。鎌倉の日常こそが旅人の「非日常」。

出店場所として選んだのは鎌倉。それは「古き良きものと、新しいものが融合している場所だから」。鎌倉で古民家再生バンクを手がけている島津さんとの出会いもあって、計画は進んでいったそうです。

「ヨリドコロ」というネーミングは、その名の通り地域の方々や観光客、海外からのゲストが集い、交流する「拠点」を目指しているから。また、「鎌倉の日常を旅する」というアイデンティティを掲げています。

 

  • ▲ ランチの「さばの干物定食」

江ノ電が走り、お寺が点在し、目の前には海が広がる……そんな地元の人たちにとっては当たり前の雰囲気を、ここを訪れた人々、旅する人たちに「非日常」として感じてほしい、それが旅の本質ではないかと考えたからです。

ちなみに、ここで提供される干物は恵さんのご実家の干物専門店「丸恵」から取り寄せた上質なものばかり。味は折り紙付きです。

  • ▲ 「かますの干物定食」。ご飯やみそ汁はもちろん、日替わりの小鉢も好評のおトクなセット

14:00から閉店時間の18:00まではカフェタイム。自家製チーズケーキや、鎌倉で評判の高い「ツバメコーヒー焙煎所」の豆を使用したコーヒーやカフェラテなどが楽しめます。テイクアウトもOK。

  • ▲ 「自家製チーズケーキ」

  • ▲「カフェラテ」(HOT/ICE)

大正時代の一軒家を、自分たちでリノベーション。

さらに面白いのは、ここが大正時代に建てられた建物のリノベーションだということ。

以前は仕立て屋さんを営んでいた物件で、解体もお店のスタッフで行ったのですが、その際に床下から出て来たのが、なんと古い炭火アイロン。今では店内に大切にディスプレイされています。また、使用されていた古材はお店の内装としてリユースしました。

 

  • 恵さん(左)と中田さん(右)

「ヨリドコロ」オープンにあたって、インターネットを介したクラウドファンディングで資金を調達。出資者の中にはペンキ塗りなど、遠方から店づくりに参加した方もいらっしゃったとか。また、近所の人たちも店づくりに参加されたそうです。

中心メンバーの恵さんと中田さんは、共にイタリアンレストランに勤務した経験があります。しかし、「日本の食文化を沢山の人に味わってほしいから」と和食をメインに。今後はレストランカフェ併設の宿泊施設の開業も視野に入れています。

少し歩けば、夕陽が綺麗な「稲村ガ崎公園」も。「ヨリドコロ」とセットで、タイミングを狙って訪れてみるのも素敵なプランになりそうです。

 

鎌倉の超有名観光スポット巡りもいいけれど、ここ「ヨリドコロ」に立ち寄って、日常から解き放たれるような感覚を味わってみては?

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