アツい季節はビールにラム肉! 辻堂初のジンギスカン屋「ジンギスカン羊堂」
春の陽気に包まれ、時には真夏のような陽射しが眩しい季節になりました。そんな時に飲みたくなるのはやっぱりビール! そんなビールにぴったり合うにも関わらず、いざ食べようと思っても中々ないお店。そう、それはジンギスカンです。この春、辻堂初のジンギスカン料理屋「ジンギスカン羊堂」が4月10日にオープンしました。
ジンギスカンはご存じの通り北海道名物で、札幌の人気店はいつでも行列。北海道に行った方なら誰もが一度は食べたことがあるはず。また今から約20数年前には、空前のジンギスカンブームで全国にお店が次々とオープンしましたが、それも今は昔。今では数えるほどのお店しか、見ることができなくなっています。
しかし、近年のヘルシー志向やダイエットの観点から、再びジンギスカンが“体にいい料理”として脚光を浴びているのをご存じでしょうか。そんな中、誕生したのが「ジンギスカン羊堂」です。
ジンギスカンに使われるのは羊の肉。かつてはマトンが主流でその独特な癖のある香りや味わいを苦手とする方もいましたが、こちらのお店で使用するのはオーストラリア産のラム肉。ラム肉とは生後1年未満の子羊の肉で、クセがなくあっさりした味わいが特徴。しかも低カロリーということもあり、健康志向の方に特に人気が高いお肉です。
さっそく料理を注文すると、真っ赤な炭火が入った七輪の上に、真ん中がドーム状に盛り上がったジンギスカン鍋(通称ジン鍋)が運ばれてきます。ドームの周囲にはたっぷりの玉ねぎと長ネギがセットされ、一人前のラム肉とともに提供されました。早速、脂をたっぷりと鍋になじませて、お肉を焼いていきます。
肉を置くとすぐに「ジュー」という音とともに香ばしい煙が立ち上がります。「焼きすぎないでさっと両面を焼く感じで大丈夫です」と、八田店長がアドバイスをしてくれます。ものの1分もかからず焼きあがったジンギスカン。さあ、食べるぞ! 意気込むも目の前には3つのお皿。「ジンギスカン羊堂特製ダレ」「塩&こしょう」「ポン酢」と、3種類の付けダレから選べます。
ジン鍋に野菜を盛る八田店長
焼きすぎず、さっとがポイント
豊富な付けダレで、飽きずに何枚も食べたくなる
それではまず、特製ダレで一枚いただきます。臭みどころか独特のいい香りが広がり、肉質は柔らかくあっさりとした上品な味。その淡白にも思える肉にしっかりと旨味をもたらす特製ダレとの相性は抜群です。「タレはイチからすべて手作り、煮切った酒とみりんに昆布で旨味をつけ、とうがらししょうが、そしてリンゴ、玉ねぎ、モモ、2種類の醤油とさまざまな材料を加えています」と八田店長。こってりともたれることもなく、さらっとした味わいながらしっかりとした旨味は絶品です。
続いては肉の味が一番分かるのでおすすめという「塩こしょう」で。その場でミルをガリガリと回して、挽きたての塩とこしょうでいただくと、なるほど確かにラム肉ならではのあっさりとした味を塩がすっと引き立て旨味を凝縮します。続いてポン酢も試していると意外や意外、初めてポン酢を付けてジンギスカンを食べましたが、後味もすっきりとしていてさらにヘルシー感が増している印象です。
インパクトも味も絶品のラムチョップも人気
1人前はあっという言う間に食べ終えてしまい、もちろん追加オーダー。中でも人気の高いという肩ロースをお願いしました。こちらのお肉は、よりラム肉のジューシーな旨味を楽しめる一品。さらにグラム単位で量り売りする骨付き肉の「ラムチョップ」もオーダー。こちらは見た目のインパクトも抜群で、思わず手づかみでかぶりつきたくなるほどです。
さらにドーム状の鍋から流れて周囲に貯まったラムの脂をたっぷりと吸った野菜は、甘味と旨味が加わり驚きの美味しさ。「玉ねぎって、こんなに美味しかったけ?」と驚く方もいらっしゃるそうです。
ラムチョップはお好きな大きさで量り売り
追加オーダー一番人気の肩ロース
脂身と肉のバランスをみてカット
店内はカウンター席も
オーナーは人気のお店を数々手掛ける戸嶋さん
実はこちらのお店は、以前にご紹介したオイスターバー「カキフォルニア」やハンバーガーショップ「クッカーズグリル」を経営する戸嶋さんがプロデュースしたお店。店長の八田さんは辻堂の柔術道場「STRAPPLE OHANA」で知り合ったそうで、クッカーズグリルのスタッフからこちらの店長になったそう。現役の格闘家として、現在もリングに立ちつつこちらで店長を務めるなど、二足のわらじを履きこなしています。
「格闘家を引退した時に、何もスキルがないと将来困るから、手に職をつけておいた方がいいとアドバイスしてくれたのが戸嶋さんでした」と八田店長。しかし何故、戸嶋さんはこちらでジンギスカン店をオープンしようと思ったのでしょうか?「カキフォルニアの仕入れで牡蠣を買い付けに北海道に行くのですが、その時に必ずジンギスカンを食べるほど、ジンギスカンが好きで。そんな店が辻堂にあったらな…って」と戸嶋さん。
しかし八田さんはこうも語ります。「戸嶋さんは始めるお店は串揚げ屋、立ち飲み屋、オイスターバー、ハンバーガー専門店と、それまで辻堂にないものばかりなんです。今度のジンギスカンも辻堂初なので、“常に新しいものに挑戦したい”という気持ちがあるのではないでしょうか」。
オーナーの戸嶋さん
現役の格闘家でもある八田店長
ジンギスカン×ビール=最高の幸せ
ジンギスカンと言えばお待ちかねのビール。羊のイラストが描かれたジョッキでぐいっとあおると気分爽快!1日の疲れが吹き飛びます。ウレシイことにこちらのお店は水~金曜日はランチ営業も行っており、昼間からジンギスカン×ビールが楽しめます。今回は金曜日のランチに訪ねたのですが、店内はビールやサワーで一杯を楽しむ人で活気にあふれています。また外のテラス席もあるので、涼やかな風が気持ちいい夜には、外でワイワイと楽しむ方もいらっしゃるとか。暑くなるこれからの季節にぴったりですね。
そして思いっきり飲んで食べたら、最後は〆ご飯。中でも魚粉をまぶし、韓国海苔と卵黄がトッピングされた「ぶし飯」。こちらにジンギスカンのタレをかけて一口食べると、魚粉の豊かな香りとラム肉の脂と旨味が染みこんだタレ、そしてそれを包み込む濃厚な卵黄が絶妙なハーモニー。思わずガツガツかきこんでしまいます。
〆にマストな「ぶし飯」
ラム肉の健康効果を自ら実証!
最後に面白い実験結果を、戸嶋さんが教えてくれました。ジンギスカン屋さんを始める直前から肉類は羊肉しか食べてないそうで、その結果「2カ月弱で4kgも体重が落ちました」(戸嶋さん)。また格闘家である八田店長も、羊肉をメインにしてからというもの体を動かしたときの発汗がすごくて、代謝が高まったとか。「羊肉に含まれるカルニチンには脂肪燃焼効果があるとされてますが、それを証明できました」と戸嶋さんは語ります。
これからますます暑くなり、スタミナを体に注入したくなります。そんな時はカロリーを気にせず食べられて、さらに新陳代謝を促進してくれるされるジンギスカンはいかがでしょうか? この夏をヘルシーかつパワフルに乗り越えることができるはずです!
外で陽射しを浴びながらも美味しい!
ライター情報
ユゲヒロシ
鵠沼海岸生まれ、鵠沼海岸育ち。バックパッカーとして世界を旅した後、広告制作会社に。2003年よりフリーランスのライター&ディレクターに。趣味はキャンプ、ロードバイクなど。B・C級グルメ、お酒が大好き。
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