平塚の海はSUP初心者におすすめ! 海上散歩をのんびり楽しもう。

もはや夏真っ盛り。湘南が一番輝く季節です! 海のスポーツといえばサーフィンにボディボードが定番ですが、近年、人気急上昇中なのがSUP(サップ)。そこで今回は、平塚でSUP体験イベントに参加してみました。

毎月第1・3・5土曜日に実施。誰でも参加できる初心者向け体験会。

今回のSUP体験会は、平塚初のSUP専門店「湘南Beach Garage」と、辻堂駅至近のカフェ「8dri」とのコラボによるもの。「8dri」の内富オーナーが「湘南Beach Garage」の渡部さんにSUPを教わったことから始まり、現在は毎月第1・3・5土曜日に実施しています。

「湘南Beach Garage」では、普段からSUPの講習会を実施していますが、こちらの体験会はカフェのお客様が多いなど、“より素人でも参加しやすい”のが特徴。まったくの初心者に、特におすすめしたいイベントです。

  • ▲ 渡部さん(左)と内富オーナー(右)

  • ▲ 講習はいつでもOK

SUPの正式名称はスタンドアップパドル。文字通り、大きなサーフボードのような板の上に立って、パドルを漕いで海上散歩を楽しむもの。バランス感覚が必要とされるため、体幹を鍛えるエクササイズとしても注目を集めるだけでなく、さまざまな競技大会も実施されるなど、本格的なスポーツとしても親しまれています。

さて、私がおうかがいしたのは7月29日(土)。ちょうど台風の影響で波が高く、SUPにはイマイチのコンディション。朝8時、スクールに参加者が集合しました。そこで2人で参加の女性にお話をうかがうと「SUPは今回が2回目の体験。一度やってみて楽しかったけど、板は高価なのでそう簡単に買えません。だからもう1回やってみようかな」とのこと。

  • ▲ いざ、徒歩5分のビーチへ

ビーチパークからいざ出発! SUPの基本もしっかりレクチャー。

さて準備も整い、ショップから徒歩5分の海へ。この日、ひらつかビーチパークではビーチラグビーの大会も開かれ、ビーチは大賑わい。絶好の波がきてることもあり、サーファーもいっぱい。「いつもは通称“インベーダー”まで行けるのですが、今回は安全を考えてテトラポットの内側だけですね」と、渡部さんも参加者の安全を第一に配慮します。

  • ▲ 沖合に浮かぶ、通称“インベーダー”

  • ▲ 熱戦で盛り上がるビーチラグビー大会

まずは、海に入る前に砂浜で陸上講習。パドルの持ち方、漕ぐコツ、ボード上での姿勢やバランスのとり方など、細かく渡部さんが指導してくれます。私は鵠沼生まれの鵠沼育ちながらサーフィン経験はほぼなく、まったくの初心者。真剣に渡部さんの教えに耳を傾けます。

陸上講習が終わると、いざ実践。始めはボードの後ろに渡部さんがつかまり、泳ぎながらアドバイスをしてくれます。まずは座ったまま、浜からテトラポットまで約30メートルを往復。波が来たときの対処の仕方など、陸上では分からないこともしっかり教えてくれます。

  • ▲ 大切な基本をしっかり教えてくれる渡部さん

波に乗らなくても楽しめる。コツを掴んで海上散歩を楽しもう!

その後は、自由行動。経験者の女性たちはさすが、すぐに立ちあがって漕いでいます。私もしばらくは座り~中腰の姿勢でしたが、思い切って立つと、なんとか立てました! しかし、やたらフラフラで安定しません。それに立っているのが精一杯で、すぐにすねの筋肉が痛くなってきました。

そこへ海面を滑るように現れた渡部さん。「すねが痛いのは腰が引けている証拠。姿勢をまっすぐにして身体全体を気持ち前のめりに、そしてオールを細かく動かして自分の重心の位置を見つけて、前後のバランスをとってください」とアドバイス。いざ、その教えを実践してみるとビックリ! さっきまでの不安定さが嘘のようになくなり、ぴたっと安定しました。

  • ▲ 渡部さんの付き添いで、いざ海へ

さてコツをつかんでしまえばこっちのもの。腰が引けて足元ばかりみていたのが、遠くを見ることができるようになり、やっと海上散歩を楽しめるようになりました。これはホントに気持ちいい! 渡部さんにSUPの魅力を聞いたときに「サーフィンと違って、波に乗る必要がないこと」と言っていたのが今分かりました。

波があればあるほどサーフィンとは逆に、SUPは海上が穏やかであればあるほど、のんびりと散歩を楽しめるのです。しかしうかうかしていると、大きい波にバランスを崩して豪快にバシャンと落水! 「波の様子は常にチェック。そして決して抵抗してはいけません。自然が相手のスポーツなので、自然に逆らわず流れに身を任せるのが大切なのです」と渡部さん。

  • ▲ サーフィン経験者はさすがに上手

小1時間ほどで、潮の引きに伴い波が高くなってきましたが、何とか対応できるようになりました。「はじめてとは思えませんね、これだけの波を乗りこなせればバッチリですよ」とお世辞を言われ、まんざらでもない気分になっているそばからバッシャン……いやいや、まだまだです。

渡部さんはSUPの大会にも参加するほどの腕の持ち主。そこで本気のライディングをお願いすると、ものすごいスピードで颯爽と海上を駆け抜ける渡部さん。私たちの海上散歩とは大違いです。「私たちはチームも持っているので、本格的にやりたい方もウェルカムです。仲間とやるだけで、SUPの楽しみがグンとアップしますよ」(渡部さん)

初心者も気軽に、手軽に楽しめる。心身ともにSUPでリフレッシュしよう。

そんなこんなで、約2時間。波もかなり高くなってきたところで終了。「SUPは自然の中で行うトレーニング。心のリフレッシュにもぴったり」との渡部さんの言葉通り、参加者は一様に満面の笑顔。まだ少し波に揺れているような感覚と心地よい疲れが、日ごろのストレスを洗い流してくれるようです。

  • ▲「初心者はもちろん、チーム仲間も大募集中です」と渡部さん

「ちょっと敷居が高いな」「本格的にはじめるには道具を揃えるのが大変だな」となりがちな海のスポーツですが、SUP体験ならそんな心配は一切ありません。しかも私のような初心者でも、すぐに楽しめる手軽なスポーツ。今夏、何か新しいことに挑戦したい方、ぜひSUPを体験してみてはいかがでしょうか。

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