湘南で暮らす人々

ママ2人のライフワークが生み出した、メイドイン鎌倉の絶品「ヤムヤムのラー油」

湘南在住者の間で“絶品”と評判の高いラー油があります。その名も「ヤムヤムのラー油」。普通にお店では買えない、一般には流通していないというこのラー油は、見つけたら十個以上もまとめ買いするというリピーターも多く、また鎌倉のとあるレストランでは隠し味で使用されていたなど、まさに知る人ぞ知る一品です。

今回はこのラー油を作られている“ヤムヤム鎌倉” の うえだあきこさん・えとうみえさん にお話を伺いました。

「ヤムヤムのラー油」のはじまり

うえださん・えとうさんは共にママさん。お二人はお子さんが通っていた幼稚園で出会ったとのこと。その時に中国四川省出身のママさんにラー油の作り方を教わる機会があり、作ってみたラー油があまりにも美味しく、これを他の人にも食べてもらいたいと思ったことが「ヤムヤムのラー油」のはじまりだそう。

ちなみに、”ヤムヤム”とは、英語でおいしいという意味の赤ちゃんことばである“yummy(ヤミー)”と、中国で広義な意味での楽しい会という意味で使われる”飲茶(ヤムチャ)“の二つの言葉からかけあわしたとのこと。当時のお仲間のアメリカ出身のママさんと中国出身のママさんに敬意を表してつけられたそうです。

  • かわいくラッピングされていますので、ちょっとしたギフトとしても

  • おすすめ使用例写真が掲載されたメニューブックが付属

絶妙な味わいは、試行錯誤を繰り返して

基のレシピで十分美味しかったラー油ですが、さらに自分たちが美味しく感じる味はないのか? と、発展させ完成した「ヤムヤムのラー油」。塩分・具・油の分量は、味の追求だけでなく、ビン詰めするのに最適なバランスなど、試行錯誤を繰り返したとのこと。

さぞ特別な材料で作られているのかと思いきや、花山椒など香辛料以外は一般的なスーパーで入手できるもので作られているとのこと。食材の無駄を最小限にしたいという主婦感覚でレシピ改良を重ねていくことで、手頃な価格に抑えながらも「ヤムヤムのラー油」ならではの味わいが作り出されたそうです。

「ヤムヤムのラー油」はピリッとしながらも辛すぎず、かけた食材の旨味を引き立てる絶妙な味わい。中華でも和食でも、ジャンルを問わずに楽しめます。

  • 赤いノートに、試行錯誤の記録が

  • ラー油作り・下ごしらえの様子

  • ラー油作り・調理の様子

購入希望者は「鎌人市場(かまんどいちば)」で

「ヤムヤムのラー油」は、鎌倉海浜公園で年二回行われる市民参加型のコミュニティーマーケット「鎌人市場(かまんどいちば)」で購入できます。

調理・瓶詰め・パッケージングにいたるまで、うえださん・えとうさんと、お二人のご家族による手作業でおこなわれています。どうしても数に限りが出てしまい、いまのところは鎌人市場のみ(一部例外を除く)での販売となっているとのこと。

天候等の理由で鎌人市場が中止になった場合は、一部のお店や他のイベントでの販売もあるそう。その際には、前もってフェイスブックで告知があるとのことですので、気になる方はチェックしてみてください。

  • 東京や横浜からもラー油目当ての来場があるそう

  • ロゴやメニューブックなどのデザインは、友人のデザイナーが手がけた

高まるとうがらしへの愛

 ラー油を作り続けているうちに、「とうがらし愛が高まった」と語るうえださん・えとうさん。とうがらしのグッズの収集から、ついにはご自宅のお庭やベランダで、とうがらしの自家栽培もはじめてしまったそう。

実は、この自宅栽培のとうがらしを使ったラー油が「鎌倉ラー油」として販売されています。通常よりレアな限定商品になりますので、もし見かけた際は要チェックです。自家栽培とうがらしのラー油の辛さは、その時つくっている種類や天候によって左右されるそうで、時期によっての微妙な違いも楽しんでいただきたいとのことです。

  • とうがらしの自宅栽培にも挑戦

  • 左から、うえだあきこさん、えとうみえさん

今後も家事と両立しながら無理のないペースでラー油を作っていきたいと、うえださん・えとうさん。「ヤムヤムのラー油」は大切なライフワークとして、自分たちがおばあさんになっても続けていくのが目標だそうです。

お二人が楽しんで作られている限り、「ヤムヤムのラー油」はずっと絶品であり続けると思います。

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