湘南で暮らす人々

マイクに向かって37年! レディオ湘南で活躍中の“伝説のDJ”在津紀元さん

レディオ湘南(藤沢エフエムラジオ)のDJ在津紀元さんは、今もなお現役で活躍しているラジオ界最年長級の現役DJとして、“伝説のDJ”とも呼ばれる人物。在津さんは1940年(昭和15年)生まれ藤沢市鵠沼在住、毎週日曜日の18時~19時の生番組「ざいつきげんの音楽鍋」でマイクに向かい今年1月に1300回目の生放送を達成しました。

一億総活躍時代、人生100年時代と呼ばれる今、80歳を過ぎても様々な挑戦をしている在津さんに、健康の秘訣や番組についてなどお話しをお伺いしました。

健康の秘訣は、適度な運動と創造脳を鍛えること、そしてチャレンジ精神

テラスモール湘南のコロナ開け開店セールで買い求めたという、派手目のポロシャツにジーンズ姿、若々しい“湘南ダンディ”といった装いで現れた在津さん。朝と夕方の鵠沼海岸散歩で毎日7000~10000歩を歩き、道すがら川柳のような俳句のような「冗句」を詠みFacebookにアップするのが日課だそうです。

琴の趣味に目覚めたのが7年前。琴演奏家として著名な馬場信子さんがラジオ番組に出演されたご縁で鎌倉宮の教室に通い始め、異文化に挑戦の気持ちで時々演奏会に参加するほど腕も上達しています。

ツーシーターをころがして月に1~2回の箱根ドライブやコーヒーを飲みながらの読書が趣味。鵠沼の珈琲豆専門店「イースト」でオリジナル珈琲“ざいつブレンド”を調合するほどのコーヒー通。

湘南いなほクリニックの内門大丈医院長と、認知症をサポートする人達への応援ソングのプロデュースやラジオで認知症特集。鵠沼公民館での音楽出前講座など、地域貢献をしながらいきいきとした生活を楽しんでいます。

毎週日曜日の18時~19時の生番組「ざいつきげんの音楽鍋」

在津さんは、深夜放送やFEN、受験講座などのラジオで育った世代、アメリカの西海岸やハワイなどでもミニFM局が多数できた時代に青春を過ごした根っからのラジオ好きです。ラジオDJの始まりは、1983年に藤沢の自宅で開局した、親子三人のミニFM 「FMつっぱりファミリー局」から。当時NHK教育放送で30分番組として取り上げられ、その存在が広く知られるようになりました。

13年の間に1000回以上の放送の後、「レディオ湘南」にて生番組「ざいつきげんの音楽鍋」でマイクに向かい24年目、都合37年間、地域の現役DJとしてマイクに向かっています。

「ざいつきげんの音楽鍋」は、番組のテーマ設定から選曲・演出までを一人で手掛け、多彩なゲストもご自身で手配しています。「音楽は心と身体を元気にするビタミン、旋律は全身に響きマッサージャーのようだ」と在津さん。1960~80年代のジャズや懐かしい歌謡曲を中心に選曲、音楽に洒脱と軽妙なおしゃべりのソースで味付する、1時間の音楽番組です。

  • 長年の友人、ゲストの湯川れい子さん

多士済々なゲスト陣が200人以上出演

番組には多彩なゲストも参加し、音楽家、五輪メダリスト、文化人等々多士済々の方々が200人以上出演しています。「人間関係を大切にすることは自分自身を豊かにする」との気持ちがあると在津さん。現役時代の広告会社でプロデューサーをされていたという人脈も大きな財産となっているとのこと。

Jazz評論家で作詞家の「湯川れい子さん」、大ヒットを連発した「中尾ミエさん」、飛んでイスタンブールの「庄野真代さん」、エンジェルボイスのジャズシンガー「五十嵐はるみさん」、世界を旅する写真家で歌手の「山崎エリナさん」など、幅広いジャンルで活躍しているゲストが在津さんの番組ならと多数出演しています。

5月3日(日)の放送から新型コロナウィルス感染防止対策により、番組はお休みとなり、現在は2013年に26回放送された「KigenのJazz Night」の再放送中。「ざいつきげんの音楽鍋」待望の再開は7月からを予定。藤沢市役所分庁舎スタジオからの生放送が始まります。

“134号線を走る車に スモールライトが点るころ、波打ち際で戯れているいくつものシルエットは・・・・・”

日曜日夜のFM83.1 こんなナレーションから始まります。

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