女子校ってどんなところ? 鎌倉女子大学中・高等部『みどり祭』に潜入!

突然ですが、みなさんは女子校にどのようなイメージがありますか? マンガやドラマでは華やかな世界として描かれたりもしますが、普段は学校に入る機会がないので、なかなか思い浮かばない方もいらっしゃるのでは……共学出身の編集部2人もそう思っていました。

そんな中、湘南にある女子校のひとつ「鎌倉女子大学中・高等部」が9月16日(土)・17日(日)に文化祭『みどり祭』を開催。これは気になる! と、さっそくカメラを片手に学校へとおじゃましました。その様子をピックアップしてお届けします。

弓道女子がしっかりレクチャー。みんなで的当てに挑戦!

まずは弓道場へ。関東大会出場の実績を持つ弓道部のみなさんは、普段20m以上先の小さな的をめがけて練習しているそうですが、この日用意されたのは初心者向けの大きめな的。ちびっ子や他校の男子生徒も時折顔を見せ、部員のレクチャーを受けて弓引き体験をしていました。

ということで、編集部もさっそく挑戦! 少し引くだけですが、弦の張りが思っていたよりも強く、的を狙おうにもなかなか安定せず……いっぱいまで引いて狙う選手たちの凄さを体感しました。2人で何本当たったかはヒミツです。

耽美的なハープの音色にうっとり。空間いっぱいに広がる癒やしのムード。

場所を移して、今度はハープの演奏体験へ。過去には『TBSこども音楽コンクール』で優秀賞を受賞したフェアリーコンソート部のみなさんが、美しい音色でやさしくメロディーを奏でるハープの弾き方を教えてくれました。

大きなものになると、成人男性の編集部でも奥の弦を弾くのに精一杯。おまけにフットペダルを駆使する奏法もあるそうで、彼女たちの凄さを思わされました。お昼頃には演奏会が持たれ、多くの人々がハープの甘いトーンにうっとり。とっても心地良いひと時となりました。

ウェブサイト、古着・古本、アイスクリーム…生徒たちが学内起業!?

続いて訪れたのは、鎌倉女子大学中・高等部が行っている「Kamakura Beyond Project(KBP)」。生徒たちが主体となって学内企業を立ち上げ、それぞれの活動を通じた社会貢献を目的とした取り組みです。

今回おじゃました「TODO(トゥードゥー)」は自作のウェブサイトやパソコンゲームを展示したり、古本市や古着販売なども実施。幅広い年齢層の来場者を集めていました。また、なんとお店に直接交渉したという「Plenty’s」(茅ヶ崎)のアイスクリームもラインナップ。

メンバーのひとりに話を聞くと、「メンバーをまとめたり、地域のお店にお願いをしに行ったり、初めてのことがいろいろあって大変でした。でも、やってみたからこそ分かったことや経験できたこともあったので、それは良かったと思います」とハキハキ返答。自分が同じ年頃のときはこんなにしっかりしていたかな……と思わず振り返ってしまいました。

  • ▲ なんとウェブサイトを自作! 第二のSHONAN gardenになる日も…?

  • ▲ 出展ブースで販売していたのは「Plenty's」のアイスクリーム

ポップな音楽に合わせてなぎなたが舞う!

さて、ここからはグラウンドで行われたパフォーマンスへと目を向けていきましょう。

まずは女子校ならではのなぎなた部による「リズムなぎなた」。なぎなたの形(かた)や技を駆使し、ポップスの音楽に合わせて演技を行いました。始まるまでは和やかなムードだった部員たちも、演技が始まると凛々しい表情に。息がピッタリ合ったなぎなたさばきも見事でした。

全国レベルのマーチングバンドに、ギャラリー大盛況!

さて、いよいよお待ちかねのマーチングバンド。全国大会で15年連続金賞を受賞した経験もある一団は、「銀河鉄道の夜」をテーマにドリルを披露しました。地域のお祭りなどにも出演する彼女たちの姿を観ようと、この時間は来場者の多くがグラウンドの周りに集まってきました。

堂々とした演奏と隊列、そして圧巻のパフォーマンスは、人々の口から思わず「すごい」という声が溢れるほどのクオリティー。立派な佇まいにはカッコよさだけでなく、風格すら漂っていました。

「どこを見ても違う楽しみ方ができる文化祭」。編集部にとって特に印象深かったのは…

『みどり祭』実行委員長を務めた松田浩美さんにお話を伺うと「時間が経つにつれてどんどん忙しくなっていきましたが、それと同時に達成感がありました。女子校な分、クラスごとの団結力や特色がすごく出ていると思うので、どこを見ても違う楽しみ方ができる文化祭になったかなと思います」と、見るからに充実した表情で応えてくれました。

ここではご紹介しきれなかったクラスや部活動も個性豊かに私たちを迎えてくれましたが、編集部が気になったのは生徒たちのあいさつ。はじめて見るわたしたちに対しても「こんにちは」と丁寧に一礼してくれていたのがとても印象的でした。

体験アクティビティあり、パフォーマンスありと内容は盛りだくさん。「女子校ってどんなところなの?」と気になる方や、お子さまの受験をお考えの親御さんは、毎年9月中旬に行われている『みどり祭』へとぜひ足を運んでみてください。

人気の画像