贅沢なコーヒータイムは、北鎌倉の和モダンな隠れ家「狸穴cafe」で。

そこにしかないまろやかな時の流れの中で、ぼーっとコーヒーを楽しむ。北鎌倉の駅から歩いてすぐの「狸穴(まみあな)cafe」は、ひと言でいえばそんなカフェ。

もと蕎麦屋さんという建物は和風でありながらどことなく洋館チックで、お店に漂うのはタイムレスなムードと不思議な安心感。あじさいの季節になれば様々なところからお客さんが訪れ、普段は近所のママ友同士や山の上のおばあちゃんがやって来るこのお店には、親しみのある趣深さが広がっています。

イメージは“昔ながらの喫茶店”。1日30食限定の人気メニューも。

「飲食全般もそうなんですけど、カフェには以前から興味がありました。鎌倉だったらゆっくりとコーヒーを淹れて、ゆったりしたワークスタイルがいいなぁと思ったんですよね」

こう話すのは、国内外で経験を積んできたオーナーの大倉さん。自身が愛する海のように大らかな人柄で、いつでも素敵な笑顔を私たちに見せてくれます。

昔ながらの喫茶店風なものから最近流行りのスイーツまで、メニューは幅広くラインナップ。 中でも人気のある「ブルゴーニュ風ビーフシチュー」は1日30食限定。その名の通り、フレンチの風味を感じさせるさっぱりとした酸味と柔らかいお肉には、きっとあなたも舌鼓を打つでしょう。

食後のコーヒーも、クラシックなテイストで。京都の「小川珈琲」のコーヒー豆から抽出される1杯もまた、お店で過ごす時間を優雅なものにしてくれます。

湘南・北鎌倉のワークスタイルと日常。

「いつかはこっち(湘南)に移住したいですけど、都内からも通えてしまいますからね。ただ、僕のスタイルとは反対で、こっちに事務所を構えて打ち合わせは都内で……というようなワークスタイルのお客様も多くいらっしゃいますよ」という大倉さん。北鎌倉は円覚寺や明月院などの観光スポットで知られていますが、旅行シーズンを除けば基本的には静かな日々を送っているといいます。

のんびりゆったり、気づけば夕暮れ。そんな時間を過ごせるカフェ。

ずっと読みたかった文庫本をカバンに入れて来るもよし、はたまた大切な人とスローなひとときを楽しむもよし。観光客が多く訪れる初夏や秋とは対象的に、冬は暖炉の暖かさを感じながらゆっくりと過ごせる空間になります。

その居心地の良さにすっかり時間を忘れて、ついつい長居してしまうお客さんも珍しくないそう。人によっては気づけば5〜6時間経っていた……ということも。

古都・鎌倉の山に囲まれた北鎌倉の「狸穴cafe」。都会の喧騒を忘れてしずかに、そしてしなやかに時の流れを感じてみましょう。暖簾をくぐって外に出る頃には、きっと晴れやかな気分で一歩を踏み出せますよ。

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