湘南・藤沢で見る緑の原風景。「川名清水谷戸」で癒やしのひとときを。

澄み渡る空の下、青々とした草木茂る山間の場所……昔はどこにでもあったそんな風景が、湘南・藤沢の市街地から程近い「川名清水谷戸(かわなしみずやと)」には今も残っています。

昆虫たちが頭上を飛ぶあぜ道の先、生け垣の穴からはバードウォッチングが楽しめるため池も。はじめて来たのにどこか懐かしい、湘南で息する緑のオアシスをご覧ください。

藤沢駅南口から深沢高校のほうへと向かう途中にある川名清水谷戸は、近くの人々が農業を営み、自然と共生しながら里山環境を守ってきた場所。昔ながらの原風景がそのまま残る貴重なスポットとなっています。

ひとたび足を踏み入れると、まるで少年時代に戻ったかのような心地がする光景が広がっていました。

川名清水谷戸の一番奥には大きな生け垣があり、その節々から大きな池を覗くことができます。手付かずのまま残されているこの池ではカワセミなどの鳥類が見られるそうですが、あいにくこの日は姿を確認できず。

ちなみに、釣りは環境保全の観点から禁止されていますのでご注意を。ときどき聞こえるちゃぽんという音を楽しむことにしましょう。

  • ▲ 手付かずのまま残されている池

  • ▲ 池の外周を囲む獣道へ

  • ▲ 草木のトンネルは身をかがめて進みましょう

  • ▲ 青々と生い茂る緑に道を塞がれてしまいました…

ため池周辺をはじめ、至るところでさまざまな昆虫が見られるのも川名清水谷戸の特徴のひとつです。

取材に訪れた日の午前中は日差しが強く、セミの合唱をバックにトンボやチョウなどが舞う……といった、忘れかけていたワンシーンが目の前で繰り広げられていました。

「川名清水谷戸」はバードウォッチングや昆虫採集、あるいは気分転換にはうってつけの穴場スポット。小川が流れ、草木がのびのびと生い茂る空間に連れていけば、きっとお子さまもよろこぶでしょう。いつか見たような里山風景の中で、のんびりと流れゆく時間を感じてみませんか。

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