湘南で暮らす人々

茅ヶ崎を拠点に活躍する写真家から見えた、湘南での夢の叶え方。〜Bentenkozou(フォトグラファー)〜

「湘南で好きなことを仕事にしたい」そんな夢を叶えた、ある人物に会ってきました。茅ヶ崎の海からほど近いところにある「Bentenkozou Photography」。そこの代表を務め、フォトグラファーとして活躍する「Bentenkozou」こと、百々智広さんです。百々さんは、今年の5月に東京の出版社を退職して独立したばかり。茅ヶ崎にあるテナントの1階を事務所に改装し、2階で暮らすという生活を送っています。百々さんがどのようにして湘南に事務所を構えるまでに至ったのか。その背景にあるものを探っていくと、改めて湘南独自の魅力が見えてきました。

すべては巡り合わせ。フォトグラファーを目指すきっかけになったのは意外なところに。

「すべてのきっかけはハーレーとの出会いでした」そう語る百々さん。ハーレーダビッドソンのバイクを購入してから、本当にたくさんの仲間と出会えたそうです。仲間たちと一緒に走ったり、食事をしたり、くだらない会話をしたり。大切な瞬間、瞬間を思い出として残しておきたい。そんな想いからブログを立ち上げ、写真という思い出を綴っていく中で、カメラにどんどんのめりこんでいったそうです。気づくとハーレー愛好家の間では知らない人がいないというほどの人気ブログに。そしてブログを通してとある出版社から「フォトグラファーとしてウチで働かないか?」というオファーをもらったとのことでした。「フォトグラファーBentenkozou」が誕生した瞬間です。主に雑誌の撮影を手がけながら、合間の時間を使って自身のPhoto Bookも2冊出版しました。

カリフォルニアに似た空気が流れる湘南。

百々さんにとって、ライフスタイルの中で欠かせないものを伺うと、3つあると言います。それは「思わずカメラに収めたくなる最高なロケーション」「バイクが似合う海岸線(国道134号線)」「いつでもサーフィンができる環境」。湘南にはこれらがすべて詰まっています。「それに住んでみてより実感したのは、都心と違って街の人が全然せかせかしてないんですよ。独自のゆるい時間が流れているところが好きですね。以前撮影で行ったカリフォルニアに似た独特な空気が流れているんですよね。」ともお話していました。

「不安」を押しのけるだけの「想い」があれば夢は叶う。

「今は取材や撮影がない日には昼間から夕方に海に入って、夜仕事をする。そんな生活を送っています。自分のペースで自分の好きな仕事ができるので、毎日が充実していますね。湘南に事務所を構えるという第一目標は達成できたので、これからは3年後に考えている次の目標に向けても準備していきたいですね。」最後にこう語った百々さん。出版社を退社して湘南で独立する際には、当然不安もあったようです。しかし「湘南で好きなことを仕事にしたい」という強い思いと、応援してくれる仲間がいたから、迷いなくここまで突っ走ってこれたのではないでしょうか。これからも湘南の発信者として、湘南の魅力を写真で紡いでいくキーパーソンとなっていくことでしょう。

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