アロマでつながる心地よい心と体。鵠沼海岸のホリスティックアロマケアサロン「flow」は深呼吸したくなる場所

体が、、、疲れた。。。鉛のように体がおもだるい。頭にもやがかかったかのような感じ。コロナ禍が続く今日この頃、曇り続きの日には気持ちも塞ぐよう。こんなときは体だけでなく心もリフレッシュしたいと思いますよね。

鵠沼海岸にあるホリスティックアロマケアサロン「flow」は、アロマセラピー(芳香療法)とボディケアで、一人一人の心と体をサポートしてくれる、一日一組限定の女性のためのプライベートサロン。よどんだ流れを取り戻したいときにぴったりなお店です。

深呼吸できる場所へ

引地川緑道を海方面へぶらぶらと向かいます。秋のあたたかな木洩れ陽のなか、どこからか風が運ぶ金木犀の香りに、これから癒される期待と相まって口角があがってしまう。おもだるを忘れ心なしか足取りが軽くなります。

親しみある笑顔で迎えてくれたセラピストの柳澤さん。頼もしいたたずまいと落ち着く声に、初対面ながらも早速、身をゆだねたい安心感を抱きます。

やわらかな木肌と白を基調とした二階へと続く階段をワクワクしながら上がると、やわらかな光と風でいい気に満ちているトリートメントルームが。二面採光の角部屋に海を感じる色彩とインテリア。自然と深呼吸が促されます。

丁寧なカウンセリングから始まるセラピー

温かいハーブティを飲みながら30分程かけてカウンセリング。プライベートサロンならではの丁寧なカウンセリングシート。自分でも普段意識していない項目に、自らを顧みていないことに気付かされます。カウンセリングはプロと一緒に自分を見つめなおすきっかけをくれる有意義な時間です。あまりに自然なカウンセリングで、その時間は笑いが起こるほど和やか。知らぬ間に自分のことを、洗いざらい話してしまっていました。

「マニュアル通りや定型ではない質問が、これから精油を選ぶための大切な要素になり、その人のアロマブレンドオイルになる」と柳澤さん。

使用する精油はプロフェッショナルなセラピストからの信頼が厚いプラナロム社をはじめ、体へ使うものだからこその安心・安全な精油を使用しています。40種類程の精油から3~4種類をチョイス。カウンセリングをもとに、的確なセレクトで香りを仕上げてくれます。これこそが、カウンセリングの高さが活かされるプライベートサロンの意義であり、アロマセラピストの醍醐味です。

オーダーメイドの自分だけのアロマに包まれて

今回体験したコースは体のケアもヘッドマッサージも両方じっくりケアできる人気コース「アロマボディケア+ディープヘッドマッサージ120分」。ローブはシャリっとつやのある綿ローブもしくは、もっふもふのとろけるローブの2種類から選べます。どちらも既に温められていて心地よさの追求に脱帽!

着替えを終えフットバスへ。ローブに包まれ、たっぷりと深さのあるフットバスに足を解放。15分程あたたまりながら、カウンセリングを元にした精油の効果効能についての説明があります、その言葉は適格でシンプル。

「ストレスの緩和と深いリラックスを必要とされているのかと感じ、その作用を持つ精油を選択しました」と柳澤さん。

その日の香りは、ローマンカモミール・ラベンダー・ゼラニウムそしてネロリ。やさしいフローラルの香りに仕上がり、一気に部屋がアロマで満ちる、おだやかな華やかさにリラックスする。とっても好みな香り!良い匂い!ブレンドファクター(香りの強度)、体質、メンタル、香りの好み、肌の調子などすべてを考慮に入れながら、オーダーメイドのトリートメントオイルが出来上がる。なんとも贅沢!

この「好きな香り」の心地よさが、脳に作用し自律神経やホルモンバランスにも安定を与えてくれるそう。いよいよ施術へ。ここからたっぷり120分のオールハンドマッサージです。

120分間の極上のまどろみへ

柳澤さんの手入れされたなめらかな手に、温められたマッサージオイル(なんと!)。滑るオイルの感触と流れるような長いストローク。やわらかなタッチと手のぬくもり。オイルマッサージならではの快感にとろけていきます。

手で体をスキャンしたような、体の疲れに合った様々な手技はまるで「心で触れてくれている」ような印象、関節と筋肉が解けていくことを実感しました。特に凝っていたデコルテは非常に気持ちが良い。

一瞬で落ちてしまったディープヘッドマッサージ。ほぐさずゆるめる新感覚

光の中にとけているような心地良いまどろみの中、いよいよヘッドマッサージへ。起きてようと試みたのですが不覚にも数秒で落ちてしまいました。つまりそれほど無になれるということ。これが深い癒しと休息です。

「頭を無に真っ白にクリアにする時間って大切です。脳疲労は、自律神経の疲れとなり、様々な影響を及ぼします。脳を意識的に休ませることが大切です」と柳澤さん。

本当に頭がすっきりとし、視界も思考もクリア。目も数回り大きくなっている感じがします。記憶がないけれど確かに体はしっかり実感しているこのディープヘッドマッサージ。ぜひ現代に生きる皆さんへおすすめしたいです。

流れ出すからだ

マッサージ中は淡い光の中に浮き、ずっとまどろんでいたような感覚。現実へとティンシャ(鐘)が心地よく響き、頭のもやが晴れると同時に、新鮮な外気と光がはいり、なんだかこう新しい世界に清く生まれ変わった感じがしました。

最後に、目にも美しい温かい美味しいハーブティが運ばれ、体のよどみを清らかに一掃するように浄化を促してくれます。滞っていた血液やリンパの流れ、気の流れが促され、体の中が流れはじめるのを感じます。

帰りには、当日のアロマブレンド内容とメッセージを一言添えたアロマが香るカードを頂きました。手書きもうれしい!

セラピストができること〜この先の未来へ

かつて地方公務員として働いていたという柳澤さん。配属先の市立病院での緩和ケアとしてのアロマテラピーに出会ったそう。アロマの香りと人のてのぬくもりで一瞬でも痛みから解放されたり笑顔を取り戻していく様子の記憶が繋がり、アロマと人体の学びの原点になったそう。

現在は県内のホスピスや高齢者施設で、がん患者さんや高齢者へのアロマケアも担当されています。今後はタッチケアの人材育成にも力をいれていきたいとのこと。

高齢化社会が進むなか、セラピストは必要な人材であり職業になってくるのではないのでしょうか。柳澤さんの想いが、この先のよりよい社会に繋がることを願わずにはいられませんでした。

ゆっくり自分を解放していく時間へ

次々に自分のためだけにしていただくサービスや自分だけの時間に胸がいっぱいになりました。それ程までに、自分に向き合っていなかったのか、「気づく」ことさえ蓋をしていたようにも思えるほど。

トータル所要時間3.5時間ほどの滞在時間。話を聞いてもらい、触れてもらってエネルギーが入る「余白」ができました。晴れ晴れとした視界と体でまた、上を向いてまた歩き出そう。

その日の夜は、枕元でアロマを嗅ぎながらぐっすりと深い眠りにつきました。

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