自然、遊び、冒険! 子どもの心を育む、アウトドア体験を。

自然の中で時間を忘れて、夢中で遊ぶ。まだ行ったことのない場所に駆け入り、やったことのないことにも、友だちと一緒なら思い切ってチャレンジする。心に鮮やかによみがえる、子ども時代の思い出ではないでしょうか。

年間を通じて、このような自然体験プログラムを提供する学校があります。その名も「湘南自然学校」。今年で設立19年目の学校です。

湘南自然学校では、4歳児から中学生までを対象に、山・海・川・里山などアウトドアのフィールドで、四季に触れるプログラムを提供しています。「自然」「遊び」「冒険」をキーワードに、日帰りコースでは湘南の海でサーフィンや釣りを楽しみ、週末や連休の宿泊コースでは、草原で乗馬、お米の稲刈り、雪山でスキーなど、ふだんの暮らしではあまり体験できないアクティビティにも挑戦します。

毎年パワーアップ!現場で考える自然体験プログラム

今回お話をお聞きしたのは、湘南自然学校のチーフディレクター・原田順一さん。原田さんは全国のアウトドア指導者の大会「JAPAN OUTDOOR LEADERS AWARD(JOLA)」で、今年優秀賞を受賞した業界を支える若手リーダーのおひとり。

湘南自然学校では、原田さんのようなディレクターが毎年プログラムを企画し、キャンプリーダーと呼ばれる学生を中心にしたスタッフとともに、子どもを引率してアウトドアのフィールドへ出かけます。原田さんも、学生の頃からキャンプリーダーとして野外教育を学び、アウトドアに多くの時間を注いできました。家族でキャンプなどに出掛けることがあまりなかったため、自然の中の体験は未知に溢れていて、どっぷりとハマってしまったそうです。

たくましく生きる力を育む

参加者の多くは、アウトドア体験のない子どもがほとんど。はじめは不安を感じる子もいますが、雄大な自然の中で身体をめいっぱい使い、心から笑い、時には友だちとぶつかり、たくましく生き抜く力を身に付けていきます。多くのプログラムは、年齢の異なる子どもたちでグループが編成されます。年長者は年少者の面倒を見て、年少者は年長者の生徒から学ぶ。共同作業を通して他者との違いを理解し、人同志が心で繋がることを大切にしています。

人を育てるのは、人

湘南自然学校では、子どもたちが安心して冒険を楽しむ環境を作るため、指導者の育成にも力を入れています。キャンプリーダーに志願するのは、教育学部の意欲高い学生が多いそう。長期にわたって子どもたちと関わり合っていけるよう、アウトドアや指導のスキルだけでなく、人と向き合うための心構えや立ち振る舞いを伝え、指導者自身が人間として成長することを支援します。

また、専門学校で講師を勤め、教育現場や一般の学生に野外教育の効果を伝えています。より多くの子どもたちに自然体験を広めるには、周辺環境を整えていくことが必要だと感じるためです。

地域の子どもを、地域のみんなで育てる

自然から離れて暮らす現代の子どもたちにとって、野外教育の重要性はますます高まる、と原田さんたちは考えます。基礎体力や運動能力の低下が著しい中、災害の多い日本でいかに自分の身を守れるか。野生動物や植物を目にしたことのない子どもたちに、いかに直接体験を与えることができるか。子どもたちがものごとの繋がりを見出し、将来社会課題を自分ごととして解決していくには、教育現場に変化が求められます。

ここ30年で野外教育という分野が確立し、自然学校間のネットワークも全国に広がってきたそう。今後は、そのネットワークを他業種の企業や、行政、学校などの教育現場へと広げ、野外教育を地域資源として、誰にでも手軽に体験できるものへと広めていきたい、そんな強い想いがあります。

今年の夏は、ガキ大将養成キャンプへ!

さて、そんな湘南自然学校では、サマーキャンプの募集がいよいよ開始します!

今年の目的は「ガキ大将養成」。ちょっと威張っているけど、頼りがいのあるお兄ちゃん的存在。小さな子の面倒を見ながら、自分が率先してやってみる、みんなのリーダーです。子どもは遊びの中から友だちを作り、人に対する思いやりや、社会のルールを学びます。その中で、リーダーとして周囲を引き込むような魅力ある子どもの人間力を育てます。

満点の星空や、海に沈む夕日を眺め、森の木々のささやきに耳を澄ます。海や川でめいっぱい遊び、まだやったことのないことへも挑戦してみる。仲間と出逢い、自分自身を発見する。雄大な自然の中にある危険を学び、同時にこの美しい自然をどうやって守っていくかを考える。自然は偉大なる先生。決して教科書では学ぶことのできない自然の中の学びを、ぜひこの夏体験してみませんか?

その他にも毎年たくさんの子どもが参加する人気のプログラムが満載。詳しくは湘南自然学校ホームページよりご確認ください。

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